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腕時計を探す旅~なぜクロノの秒針は動かないのか?

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ここ何十年も腕時計を付けていなかったのですが、なぜか最近になって腕時計に興味を持ち始めました。
スマートフォンで時間は十分に確認できます。なのに、時計店のショーケースや腕時計通販サイトに並ぶ文字盤を眺めていると、なぜか胸が高鳴るのです。

最初に手に入れたのは、いまや定番となったスマートウォッチでした。文字盤を自由に変えられますし、1日の歩数や心拍数まで記録してくれます。さらに、LINE通知や着信の確認、通話まで可能です。これは便利だと大満足しましたが、私の腕時計熱はそれだけで終わりませんでした。

次に興味を惹かれたのは、機械式腕時計です。自動巻き機能があるとはいえ、腕に巻いていなければ止まってしまいますし、動いていても1日で十数秒はずれてしまいます。それなのに、なぜか「ロマン」を感じてしまう不思議な存在です。そこで、ムーブメントの動きが見えるオープンハートモデルを購入しました。

さらに勢いは止まらず、黒と赤を基調にしたミニマルなクォーツ時計まで買ってしまいました。ここでやめればよかったのですが、次に心を奪われたのは「クロノグラフ」でした。

クロノグラフとは、ストップウォッチ機能を搭載した腕時計のことです。文字盤には小さな針やメモリが並び、複雑でメカニカルな雰囲気を醸し出しています。その姿に「道具」としての格好よさを感じ、ついネット通販で黒文字盤の渋いモデルを注文してしまいました。

ところが届いた実物を見てみると、どうにも違和感がありました。
大きな秒針が、ぴたりと止まったまま動かないのです。

「あれ、これは壊れているのだろうか?」
「電池切れ?」

最初はそう思いました。しかし、ここに「腕時計初心者の大きな壁」が潜んでいたのです。実はクロノグラフの大きな秒針は、ストップウォッチをスタートさせたときにだけ動くもの。普段の時間を刻む秒針は、文字盤の小さなサブダイヤル──いわゆる「スモールセコンド」が担当していたのです。

なるほどと納得した半面、少しがっかりした気持ちも否めませんでした。ずっと秒針が12時を指しているので、どうもおさまりがよくありません。
そこで、私は考えました。
ストップウォッチを起動し、秒針を4時または8時の位置で止めます。ここでストップウォッチをリセットすると、また12時の位置に戻ってしまいますが、リセットせずにそのままにしておきます。するとどうでしょう、文字盤に躍動感が生まれました。
もし、クロノの腕時計を買って、なんだ長い秒針は動かないんだ...と後悔している方がいれば、ぜひ試してみてください。少しは賑やかな文字盤になります。

ともかく、こうして私の「腕時計を探す旅」は、思いがけない形で幕を開けました。いい加減にしておかないと泥沼にはまりそうだと思いつつ、どこまでたどり着くのか、自分でも楽しみにしています。

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