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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

〈 ボイトレ〉ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング/NO.1~魅力ある声でメッセージを届けよう

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このところ会話の音声SNSの「Clubhouse」が話題になったり、ボイスメディアの「Voicy」が根強い人気を誇っていたり、<声の重要性>が再認識されてきたように思います。
もちろん、一般のビジネスパーソンにとっても同じことで、営業トークやオンオフ会議での発言、あるいはクライアントへのプレゼンテーションにおいて、魅力ある声でメッセージを伝えることは非常に重要です。なぜなら、話し方ひとつで、相手の心にそのメッセージの内容が心地よく伝わるか、あるいはその内容に関わらず届かないかが大きく分かれてしまうからです。

そこで、このブログでは、あらたなシリーズとして「ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング(ボイトレ)」を開始いたします。
とりたてて難しいトレーニング方法を説明するわけではなく、誰にでもできるトレーニング方法をお伝えいたしますので、人前で発言する機会が多い方もあるいはそうでもない方も、ぜひ参考にして頂ければと思います。

〇メッセージを上手く伝えるには視覚イメージを届ける事が大切
ではまず、メッセージを相手に上手く伝えるコツを最初にお話ししておきます。人間は感覚器官をもっていますが、そのなかでも最も発達しているのが視覚です。つまり、目で見るということです。したがって、人間は目に見えるものを理解しやすい傾向があります。
そのために、プレゼンなどでも図解がよく利用されるわけですが、残念ながら図解では概要は伝えられても、詳細な部分や感情的な要素は伝えることが出来ません。例えば、フローチャートで図解解説されて「私はあなたと結婚した方がいいので結婚してください」と言われても、素直にOKとはいえないでしょう。

そこで詳細なメッセージあるいは感情を含むメッセージを伝えるには、声ということになります。しかし、先に述べましたように人間は視覚を重んじる生物です。そこで重要なのは、<相手がその内容を視覚化しやすいように伝える>ということです。では、どのようにすれば、相手が視覚化しやすいかというと、伝える側が伝える内容を視覚イメージ化しながら言葉を発することです。
伝える側が視覚イメージを持っていないと、いくら言葉をたくさん並べても相手には伝わらないものなのです。例えば、「昨日食べたラーメン美味しかった」という内容を伝える際に、いかにも昨日のラーメンが目の前にあるように話せば、その気持ちは伝わりやすいですが、淡々とその事実だけを伝えてもなかなか相手の気持ちを動かすことは出来ません。
では、どのようにすればこの視覚イメージを作りやすくなるかということですが、このトレーニング方法に関しては、のちほど説明いたしますので楽しみしていてください。

いまはとにかく、メッセージを上手く伝えるには視覚イメージを届ける事が大切だと覚えておいてください。

〇アナウンサーのような話し方を追及するのは間違い
さて、ボイストレーニングをするというと、アナウンサーのような話し方をマスターすればいいのかなと考える方が少なからずおられるように見受けられます。しかしながら、一般のビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンに求められているものは、アナウンサーのような話し方とは絶対に違います。
元々アナウンス技術とは、聞き取りやすくするための無個性な発声方法です。そういった意味では、感情表現には適さない発声方法です。
とはいっても、アナウンサー出身の個性的なパーソナリティの方々は多数おられますが、彼らはアナウンス技術を十二分に習得した上でそこに感情的な表現を乗せる技術を持った方々です。この技術の習得には、かなりの時間と経験が必要となります。
したがって、一般のビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンには、そこまで手間をかける時間もないでしょうし、そこまでも必要ありません。あくまでも今の話し方をブラッシュアップすればいいのです。

こんな例がありました。私はとあるビジネス交流会でまだ若い起業家の方と出会いました。少しお話をすると彼のアナウンサー風の話し方がどうも気になりました。そこで、「アナウンサーかなにかされてたのですか」とお聞きすると、「ビジネスで色々な話をする機会が多いので、アナウンサー学校に通っています」とお答えになりました。残念ながら、彼のアナウンス技術は大変中途半端なものであったので、彼の話は私の耳にほとんど残ることはありませんでした。これならば、ごくごく普通の話し方で接してもらった方が、彼のメッセージは私の心に届いたことでしょう。

繰り返しになりますが、ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのボイストレーニングは、あくまでも今の話し方のブラッシュアップだと覚えておいてください。

それでは次回以降、具体的なボイストレーニング方法を解説してゆきます。今回はこの辺で失礼いたします。

【<ボイトレ>ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング】一覧
https://blogs.itmedia.co.jp/hiramoto/cat5071/

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