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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

〈 ボイトレ〉ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング/NO.4~声の高さをコントロールして魅力ある話し方を手に入れよう

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人間の声帯は、相当な幅の音域を持っています。高い声から低い声まで非常にバラエティ豊かな声を皆出すことが出来ます。そしてここで重要なのは、この声の高さによって話し手の印象はまったく違ったものになるということです。
そこで今回は、声の高さをうまくコントロールして、魅力ある話し方をする方法についてお話ししましょう。

〇自分の標準的な声の高さを知ろう
声の音域は、それぞれ人によって異なっていますが、誰もが一番楽に声を出せる標準的な声の高さを持っています。声の高さをうまくコントロールするには、まず自分の標準的な声の高さを確認するところから始めましょう。

通常、標準的な声の高さは、自分の声の音域の中間あたりにあります。中間あたりにあることは、表現を豊かにするうえでも効果的で、標準の音の高さから十分に高く変化させることも低く変化させることも出来るからです。


声幅.jpg

しかしながら、昨今の日本人の特徴として、実際の標準的な声の高さより高い声で話す傾向があります。そこで、自分がどこまで低い声が出るか次のトレーニングで試してみてください。

<声の下限を知るトレーニング>
1.まず、十分に空気を吸ってください。
2.あまり深く考えず出しやすい高さの声で「ドー」と言ってください。
3.そのまま「シ」「ラ」「ソ」「ファ」「ミ」「レ」「ド」「シ」「ラ」「ソ」「ファ」「ミ」「レ」「ド」......と順々に低い声を出してください。これはあくまでも低い声を出すトレーニングですので、実際の音階と外れていても構いません。
4.これを10回ほど連続して行ってください。

いかがでしょうか? 案外自分は低い声が出るんだなと気づかれた方も多いのではないかとと思います。
ここで、もういちど自分の出しやすい声の高さで「ドー」と出してください。ほぼこのあたりが、標準的な声の高さであろうと推察されます。ぜひ、しっかり把握しておいてください。
では、続いて、この標準的な高さを基準に高い声、低い声の特徴を次に示します。


〇高い声の特徴

<利点>明るく聞こえる、若々しく聞こえる、聞き取りやすい
<欠点>軽率に聞こえる、頼りなく聞こえる、利口そうには聞こえない、うるさく聞こえる

〇低い声の特徴
<利点>聡明そうに聞こえる、落ち着いて聞こえる、しっかりした人物に見える、耳障りがよい
<欠点>若々しさが減少する、やや聞き取りにくい

高い声と低い声の特徴は以上のようですが、実際のところ、ビジネス会話やプレゼンの際には、どちらが有利と思われるでしょうか? これももうあきらかに低い声の方が有利です。ビジネス会話やプレゼンの際には、ぜひ低い目の声を多用してください。

といっても会話全体を低く押さえつけるような声で話をする必要はありません(やりすぎると逆効果になります)。標準の声の高さはやや低めに抑え、時には高い声でインパクトを与えるといった話し方がひとつのスタンダードモデルになります。


さて、ここでもういちど、上記の<声の下限を知るトレーニング>を振り返ってみてください。このトレーニングを日々繰り返せば、低い声が鍛えられてゆくことになります。このトレーニングをコツコツと繰り返せば、本当の意味での標準的な声の高さ=「地声」の高さを把握出来るでしょう。
「地声」の高さは、自分で思っているよりも案外低いものなのです。

なお、今回は比較的多い地声より高い声で話されている方を対象にお話ししましたが、逆に普段から声が低く、聞き取りずらいなどと言われている方がいれば、すべてを逆にとらえ直してください。声のトレーニングも「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」......と<声の上限を知るトレーニング>と置き換えて読んでください。

それでは、今回はこのあたりで。


【<ボイトレ>ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング】一覧
https://blogs.itmedia.co.jp/hiramoto/cat5071/

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