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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

〈 ボイトレ〉ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング/NO.3~活舌のよい声で明確な話し方を手に入れよう

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前回で説明した肺にたくさんの空気を吸い込むテクニックをマスターしたら、次は活舌をよくするトレーニングを行いましょう。活舌の良い声は聞き手によって理解しやすく、話し手のパーソナルな印象すら変えてしまうことでしょう。この機会にぜひトレーニングしてみてください。

〇活舌は口の形で決まる
結論から先に言えば、活舌は話す時の口の形で決まります。
発声する音の母音には、「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」がありますが、この母音により理想的な口の形があります。つまり「ア・カ・サ...」「イ・キ・シ...」「ウ・ク・ス...」「エ・ケ・セ...」「オ・コ・ソ...」がそれぞれ同じ口の形ということになります。
それでは、それぞれの口の形について説明してゆきます。

<ア>
無理をせず口を軽く開けた状態が「ア」を発声する理想的な形です。

<イ>
口を少しだけ開き、横に軽く広げた状態が「イ」を発声する理想的な形です。

<ウ>
口を軽く突き出した状態が「ウ」を発声する理想的な形です。

<エ>
口を軽く開き、舌を下向きに折り曲げた状態が「エ」を発声する理想的な形です。

<オ>
口を「ア」よりは小さめに開き、「ウ」よりは少なめに突き出した状態が「オ」を発声する理想的な形です。

<ン>
口を閉じ、ごく軽く唸るような感じで発声をします。

1321118.jpg
(イラスト:チョコス

以上のように、口の形を注意しながらア行からパ行まで声を出して読んでみましょう。これを1日一回繰り返すだけで、効果はすぐに表れるはずです。ただし、それぞれの口の形はあくまでも力まず軽く作ってください。力んで大きく動かしたりすると不自然な口の動かし方となり、逆効果となります。

〇早口言葉を"ゆっくり"読んでトレーニングする
上記のトレーニングにも慣れてきたら、今度は早口言葉を使って活舌をよくするトレーニングをしましょう。といっても、早口言葉を早く読む訳ではありません。逆に、早口言葉をゆっくり読むのです。
一般的に早口言葉は口の動かし方が難しい言葉の組み合わせで出来ています。これをひたすら早く読むことは、ゲームとしてはおもしろいのですが、実際に会話する時やプレゼンする時などに使うテクニックではありません。
それよりも、早口言葉は口の動かし方が難しい言葉の組み合わせですから、ゆっくりときっちり口の形を気にしながら読むトレーニングをした方が実用的には効果的です。

早口言葉の一例をあげておきます。ぜひ、ゆっくり口の形を注意しながら声を出して読んでください。

 ・隣の客はよく柿食う客だ

 ・赤巻紙 青巻紙 黄巻紙

 ・シャンソン歌手 新春 シャンソンショー

 ・バス ガス 爆発

 ・お綾や 親に お謝り

 ・東京特許 許可局

 ・坊主が屏風に上手に坊主の絵を書いた

 ・瓜売りが瓜売りに来て瓜売りのこしうり売り帰る瓜売りの声

 ・この竹垣に竹立てかけたのは 竹立て掛けたかったから 竹立て掛けたのです

〇【重要】実際に話すときには口の形を意識しないこと
さて、今回の最後に最も重要なことをお話ししておきます。それは、上記で説明した口の形ですが、実際に会話する時、あるいはプレゼンなどをするときには意識しないことです。
口の形を気にして実際に会話したりすると、やはりそれは不自然に映る可能性が高くなります。上記に説明した口の使い方は、あくまでもとレーニングの一環であるとお考え下さい。
「トレーニングをしていたら、知らぬ間に活舌がよくなっていた」という形を理想として下さい。


それでは、今回はこのあたりで。


【<ボイトレ>ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング】一覧
https://blogs.itmedia.co.jp/hiramoto/cat5071/

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