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ニコンが始めた公式カメラレンタル事業に注目!

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今夜あたりからこのニュースが拡散してゆくであろうが、ニコンが「airClosetMall」内で公式サービスとしてカメラレンタル事業に乗り出すことになったようだ。
すでに、カメラレンタル事業として「Rentio」や「GooPass」がカメラレンタル事業を行っているが、それらのサービスと違うのは価格が非常に安いことである。例えば、フルサイズミラーレス一眼カメラ「NIKON Z5 24-50 Z レンズキット」であれば、Rentioであれば16,000円/月であるが、公式サービスでは9,900円/月となっている。 また、APS-Cミラーレス一眼カメラ「Z50 ダブルズームキット」であれば、Rentio11,000円/円に対し、公式サービスでは6,900円/月となっている。さらに、これらのレンタル料金は、新製品をこのサービス内において購入する際には、購入価格から値引きされるシステムとなっているようだ。

ニコンの狙いとしては、まずは数か月実際にカメラを使ってもらい、そこから購入に進んで貰おうとする戦略だろう。富士フイルムもショールームにおいて自社カメラ・レンズのレンタルを行っているが、ニコンのように宅配までは行っていない。あくまでもショールームの一環としてのサービスなのでレンタル可能期間も短い。それに比べれば、ニコンのレンタル事業はあくまでも本気のサービスなのである。

このところ、ニコンにはあまりよいニュースがない。銀座のショールームは閉鎖され新宿のショールームと統合される事となったし、梅田・ヒルトンホテルプラザににあったショールームも本町へ移転することとなった。さらに、来年からプロ向けサービス内容に変更があり、これまで修理期間中は代替機の貸し出しが行われていたがそのサービスも中止されることになった。この代替機貸出サービス中止のアンサーが公式レンタル事業なのかどうかはまだ判らないが、おそらくこれからも貸し出し可能なカメラ・レンズを増やしてゆくだろうから、これはカメラの販売方法として新しい潮流を生み出すかもしれない。

ちなみに、ジャンルは変わるが、バイクの世界においてもメーカー主導でのレンタル事業が進んでいる。ヤマハはちょうど2年前よりレンタル事業を開始して「ヤマハレンタルバイク」を立ち上げ、ホンダは2020年4月より「HONDA GO」を開設し、両社とも手厚い保険内容を整え全国にネットワークを広げている。
つまり、これからの製造業は「商品を売る」だけでなく、「商品を貸す」ことも事業の一環として考えなければならない時代が来ているということだろう。たとえレンタル事業では儲からなくとも、気軽に商品を試すことが出来る環境を整えれば、いずれユーザーおよびユーザー候補の裾野を広げることにつながるはずであるからだ。言い換えれば、商品を利用するライフスタイルまでを提案しなければ、商品はなかなか売れない時代がやって来ているともいえるだろう。

話戻ってニコンである。
ちょうど明日(令和2年10月14日)は、フルサイズミラーレス一眼「Z7mark2」「Z6mark2」の発表日である(ティザーサイト)。どのようなカメラになるかは判らないが、カメラ業界全体のためにも、ニコンにはひと踏ん張りして貰いたいものである。

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