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依存症は病気であるという認識

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アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、ネットゲーム依存症、スマホ依存症、タバコ依存症、買い物依存症、セックス依存症などなど、我々人間はちょっとした心の隙間からさまざまな依存症に陥ってしまう。もちろん、依存症の中にはそれだけですでに法律に違反するものがあるが、大抵は自分自身の人間性を破壊し、周囲の人々に多大な迷惑を掛けてしまうことになる。

したがって、依存症にはまり込んでしまった人物に対する社会の目は大変厳しい。とりわけ一部の薬物依存のように法律に違反するものは、発覚した段階でその社会的地位を一瞬にして失ってしまうこともある。もちろん、法律に違反しているわけだから、当然といえば当然なのだが、法律違反と依存症とは別に考える必要があるように思う。

なぜなら、そのきっかけはともかく、依存症は意志の弱さとか倫理観のなさのために抜け出せないのではなく、自己のコントロールが出来なくなってしまった精神的な病気であると考えられているからだ。本気で辞めたくても辞められない精神状態に陥っているということなのである。この考え方については異論を持つ読者もいるかもしれないが、厚生省のHP(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789.html)にも「依存症は病気」として明確に記載されているので、もう議論の余地はないであろう。

そうであるならば、我々の社会は依存症患者に対する冷たい視線を改める必要がある。そして、いかにその症状を改善させ社会復帰させるシステムを作るのかを考えなければならないだろう。
たとえ、法律違反を犯した依存症者であっても、罪は罪として償わせ、刑期終了後、依存症から脱出するプログラムを強制的に受けさせ、社会に復帰できるサポートをする必要があるだろう。このことが、結果的に薬物使用の再犯を防ぐことになると思うのだがいかがだろうか。
(ちなみに、薬物使用で刑務所に収監されている受刑者に対して、薬物依存から抜け出すためのカウンセリングなりワークが行われているらしいが、刑務所内は絶対に薬物が手に入らない状態であり、また刑務官が監視を行っているのであまり効果はないそうである。)

また、法律に違反しない依存症であるならば、家族や知人が「何かおかしい」と感じたら早急に専門家に相談することをお勧めする。依存症は病気なのだから、早期発見・早期治療が重要なのである。以下に厚生省の依存症対策の専用HPのリンクを紹介しておく。また、各地の保健所や精神保健福祉センターでも相談に乗ってくれるようだ。
こんな時のために、我々は日々高い税金を払っているのである。遠慮せず大いに活用すればいいだろう。

<依存症の理解を深めよう。回復を応援し受け入れる社会へ>
https://www.izonsho.mhlw.go.jp/




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