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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

コラボの弊害

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昨今は引き続きコラボブームである。
アーティスト、タレントなどの人的なコラボだけでなく、ビジネスの世界においても様々なサービスや商品でコラボが行われている。ビジネスにおけるコラボがイノベーションにまで発展すれば、それはそれで大いに結構なことである。これからも、新しい価値を生み出すコラボは様々な分野で行われてゆくことだろう。

さて、ここで数字の遊びをしてみよう。
私は、コラボというものはコラボするもの同士が、結合の化学反応により大きな力を発揮すると考えている。そこで、四則演算で表記するなら足し算ではなく「掛け算」であると考えたい。
例えば、10のパワーを持つAと同じく10のパワーを持つBがコラボすれば、どのようになるかというと、<10×10=100>となり、A、Bそれぞれの10倍の力を発揮することが出来るのだ。
さらに、50のパワーを持つCと同じく50のパワーを持つDがコラボすれば、<50×50=2500>となり、なんとそれぞれの50倍のパワーを発揮することが出来る。

しかしである。
例えば、1のパワーしか持たないEと同じく1のパワーしか持たないFがコラボしても、<1×1=1>で効果は表れないことになる。さらに、0.5のパワーしか持たないGと同じく0.5のパワーのHがコラボすれば、<0.5×0.5=0.25>となり元々のG、Hよりもパワーダウンしてしまうのだ。そして、10のパワーを持つIと0.1のパワーも持つJがコラボすれば、<10×0.1=1>となり、Jには非常に効果があるがIには逆効果となってしまう。

このことから導き出される答えとしては、当たり前のことだが、コラボする相手はよく選ばなければいけないということである。何でもかんでもコラボすればいいというものではなく、場合によっては逆効果になりかねないからだ。コラボにおいて、弱者連合はそれほど意味をなさないだろう。逆に読者がそれほどパワーがない立場とすれば、コラボするのであれば徹底的に自分よりパワーがある存在とのコラボを模索することだ。

念のために最後に行っておくが、パワーがある存在とは今現在世に出ているものばかりではない。まだ世に出てはいないが(いわゆるシーズ状態)、パワーを秘めたものはたくさんあるはずである。そういったもの同士のコラボならば、当然のごとく大きな花を咲かせる可能性は大である。大いにコラボを模索していいだろう。

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