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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

アウトソーシングは丸投げしない

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アウトソーシングは、ご存知のように現在一般的に行われている。例えば、コールセンターの受付、通販事業での梱包・商品発送業務、データ入力業務、営業開拓など多岐にわたっている。企業としては、一部の業務を外部委託することによって中核となる仕事に人材を集中出来るし、万が一、今回のコロナ禍のように売上が急減した場合のコストカットも容易に可能となるメリットがある。また、各種サービスが高度化している昨今、ビル管理のように専門のノウハウを持つ外注先に依頼した方がスムーズに進むケースもあるだろう。
しかしながら、アウトソーシングする場合に押さえておくべきことは、外注する業務のノウハウが委託する側の社内にあるかどうかということである。もし、コールセンターの受付を外部に委託する場合、なにをどう聞いて、どう対応すればいいのか、あるいはトラブルなど特別なケースはどのようにすればいいのか、データの蓄積はどのように行ったらいいのかなどをまずきっちり固めて外注先に依頼することが大切である。往々にして外注先企業もノウハウは持っているだろうから、「お任せします」といえばそれなりにやってくれるだろうが、それでは企業のイメージを落とすことになりかねない。なぜなら、企業にとってコールセンターは消費者との唯一の窓口となる可能性が高いからである。
また、ビル管理をアウトソーシングするにしても、建物の構造や仕組み、工事関係、入居者管理のことなどが判っていなければ、委託先になんの指示を出すことも出来ない。言われたまま、管理費を支払い、建物補修代を支払い、どんどん出費がかさんでゆくということになりかねないのだ。

つまり、アウトソーシングする際には、出来る限り「丸投げ」はしないということが大切なのである。社内でやろうと思えば出来るけれども、利便性を考えて外注に出すくらいのスタンスがあってもいい。社内でするには邪魔くさいから、とりあえず外注に出すではおそらくうまくいかないだろう。外注先とよい関係を築くためにも、外注内容に十分注意を払うことが大切なのである。

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