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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

オリンパスPEN/OMの未来に幸あれ!

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ずいぶん久しぶりの投稿になります。
過去の投稿が今なお結構なアクセスがあり、驚きとともに感謝しております。
さて、コロナ禍もようやく収まり、徐々に社会的な規制も解除されてきましたが、経済的な傷は深く、おそらく大変な時期は2~3年は続くでしょう。微力ながら、私の知りえる情報で読者と共有するものがあれば、また投稿してゆこうと思います。オルタナティブ・ブログへの投稿は少々敷居の高いところがあるのですが(笑)、肩ひじ張らず続けて行きます。

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かなり前から噂されていたが、オリンパスがカメラ事業を投資会社に売却することが発表された。オリンパスのカメラといえば、かつては小型カメラの「PEN」、一眼レフの「OM」シリーズで一世を風靡。

デジタルカメラ時代においても、強力な手振れ補正機能を武器に、コンパクトカメラやミラーレス一眼として新たな「PEN」「OM-D」シリーズを販売し、根強いファンを獲得してきた。しかしながら、昨今のスマホの普及にともなうカメラ市場の縮小のあおりを受けて、赤字事業のカメラを切り離しを決断したようだ。

ちなみに、事業を引き受ける日本産業パートナーズは、SONYからパソコンのVAIO事業を引き受けた企業。VAIOはSONY時代ほど派手ではないが、VAIOファンにリーチする商品の開発を続けている。おそらく「PEN」「OM-D」もVAIOと同じようなスタイルで販売してゆくのだろう。オリンパスファンとすれば、とりあえずは一安心ではないだろうか。

今後は得意の手振れ補正機能を搭載したドローンの開発などに期待できるかもしれない。ともかく「PEN」「OM」ブランドの未来に幸あることを祈りたい。

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ところで、話は少しそれるが、昭和30年代にカメラの販売台数首位に立ちながら、1975年に経営破綻した「ヤシカ(YASHICA)」という企業があった。
破綻前は当然のごとく日本を代表するカメラブランドであったが、その後は流転の人生を送っている。
ヤシカのカメラ事業は京セラに吸収され、地味ながらブランド名は存在を続けていた。その後、京セラのカメラ事業撤退にともない、香港の企業にブランド名は売却。2010年頃には、廉価なコンパクトカメラのブランド「YASHICA」として蘇った(参照ページ http://www.exemode.com/yashica/)。それからしばらくカメラは発売されていなかったようだが(私の未確認かも)、近年まったく新しいシステムのカメラブランドとして再登場した。

そのカメラは「YASHICA デジフィルムカメラ Y35」である。流行りのクラウドファンディングで登場したこのカメラは、なんとカートリッジを入れ替えると写真の写りが変わるという不思議なシステム。実際に手に入れた人達からは賛否両論、なんとも微妙な評価を得ている。またその後に、YASHICA生誕70周年記念のアートカメラ「MF-1」として小型フィルムカメラの販売を開始した。(YASHICA HP https://www.yashica.com/

とにもかくにも、この令和の時代に昭和のブランド「YASHICA」は生き続けている。この「ヤシカ」ブランドにも幸多きことを祈りたい。

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