ケンブリッジ語録#4 まずは何も見ないで考えろ
僕が勤めるコンサルティング会社、ケンブリッジには、厳しいプロジェクトの現場で生まれてきた「語録」がある。
多くのコンサルタントの琴線に触れ、成長を促すカンフル剤になってきた。現場感がみなぎるエネルギッシュな語録を書き留める。今回はこれ。
まずは何も見ないで考えろ
調査タスクの時によく言われた言葉。
「これ調査して」というタスクに対して、なんとなくGoogleさんと戯れてWebサーフィン三昧・・・気付けば、ああ、2時間も経ってる!?結局何にも進んでない・・・。
俺って調査下手なんかな・・・。と思っていたそんな時に、
「何がわかったら終了と言えるの?とりえず調べてみよう!じゃなくて、まずは自分の頭で考えなよ」
とPM(プロジェクトマネージャー)に言われた。
なるほど・・・確かに"何が知りたいかもよくわからないまま 調べていた・・・。何が知りたいかわかってないのだから、どうなったら調査が終われるのか もわからない。
でも 調べれば情報は沢山でてくるので、とりあえず読んでみる。 そしてわかった気になる。でも何も残らない・・・。
僕は「Webでどんな情報が得られるかなー?」から入っていたのだ。脳みそを動かさずに思考停止してWebサーフィンを始めていたのだ。
何かを調べたり、手を動かす前に、必要なものは何かを考える。
・何の情報を得る必要があるのか?
・何が不足しているのか?
・何がわかれば「調査終了」と言えるのか?
をまず自分の頭で考えてみる。
手を動かすのはその後。これが不明確なうちに手を動かしてはならない。でないと、ただただ終わりの見えないWebサーフィンをすることになる。
◆コンサルタント滝川さんのコメント
これってプロジェクト開始前の準備期間に陥りやすいよね。
お客さん先にいけないと情報が乏しい。スタートダッシュするために社内でどこまでできるか、なんてことを考えていると、ついついダラダラとGoogle三昧。ありえるね。
事前にもらった資料を読み込むときと同じように、何をアウトプットするかをまずは考える。簡単なようで、結構難しい。
◆コンサルタント土井さんのコメント
これはなかなかできなかった。頭ではわかっているんだけど、つい我慢できずに、調査を始めてしまうんよね。そうするといくら情報を見ても全然頭に入ってこないし、キリがない。
調査というINPUTをもとに、どんなOUTPUT(成果物)を出すかを決めて、そのギャップ(何がわかってないか、疑問や問い)を洗い出すようにしています。
その洗い出しは大変ですが、、、。でもそうすると、同じINPUTでも見方がかわってきます。大事な部分が見えてくる。