Windows Server 2008 Foundation と TechSoup.org
4月2日の話題だが、Microsoftが「Windows Server 2008 Foundation」を発表した。
Small Business Serverは、50人以下の規模の中小企業向けに用意された、Windows ServerとExchange Serverのバンドル製品となっているが、新たに発表された「Windows Server 2008 Foundation」は、OSのみで構成されており、15人以下のユーザー向けのシングルプロセッササーバ製品が対象となる。『MS、「Windows Server 2008 Foundation」を発表--小企業向けの低価格サーバOSに - OS/プラ - ZDNet Japan』より
僕が注目したのは、新しいサーバのリリースのことではなく、小企業向けにビジネスを展開していることでもなく、次の文だ。
また、Microsoftは9月末まで、Windows Server 2008 Foundationの売り上げの一部を、非営利組織への技術提供をサポートするTechSoup.orgおよびTelecentre.orgに寄贈する方針も明らかにしている。Ballmer氏は米国時間4月1日に声明で、「これによって、事業成長を技術的な側面から基礎的に支援するのみならず、金銭的な側面からもコミュニティーをサポートする、新たな機会が開かれるととらえている」と述べた。
『MS、「Windows Server 2008 Foundation」を発表--小企業向けの低価格サーバOSに - OS/プラ - ZDNet Japan』より
TechSoup.orgはNPOなどの非営利団体にテクノロジサポートを行う非営利団体のようだが、詳しくは、『米国ニュース - ワールドニュース - Cisco Systems』に書かれている。
CompuMentor (http://www.compumentor.org/)が制作した、非営利の技術ウエブサイトであるTechSoup (http://www.techsoup.org/)では、非営利組織がデジタル時代に成功することを目指し、技術情報や資源をスピーディかつ的確に紹介しています。TechSoupは他の非営利組織に対し、課題をより効率的、効果的に達成するために必要な技術上のノウハウを提供しています。同組織のオンライン流通サービスであるDiscounTechを通じて、TechSoupでは非営利組織に限定して、技術製品、サービスを廉価で提供しています。創設からの10か月間で、DiscounTechは8,700以上の非営利組織にサービスを提供すると同時に64,500以上の機器を配送しており、経費削減効果として非営利コミュニティに1,700万ドル以上にも相当する貢献をしてきました。TechSoupは、CNETのようなハイレベルな技術組織やNPowerのような自組織に匹敵する大きな非営利組織とも提携しています。TechSoupの週刊のe-ニュースレターであるBy the Cupは24,000人以上の購読者に配信されています。
TechSoupには、各企業から製品の寄与がされ、非営利団体へと、再配布されている(受け取るには「手数料」がかかるものもある)。ストックされている製品は、「Windows XP Professional x64 Edition English/Multilanguage Upgrade (Includes Software Assurance) 」や、「Windows Server 2008 Enterprise Edition 32-Bit/x64 (Includes Software Assurance)」など、MicrosoftのOS各種や、「Office Multi-Language Pack 2007 (Includes Software Assurance)」などのMicrosoftのOffice製品。Micorosoftだけでなく、例えばAdobeの「CS Design Prem 3.0 Mac ESD」や、Symantec の「Norton AntiVirus 2009 -- CD Only (5 single-user CD-ROMs)」などもある。ソフトウェアだけでなく、FlickrなどのWebサービスもある。
米Yahoo傘下の写真コミュニティーであるFlickrは米国時間3月5日、「Flickr for Good」という新たな活動を開始した。非営利団体などのフォトジャーナリストが集まる公開の場となることを目指している。この活動のため、Flickrは非営利の技術支援団体TechSoupと提携して、1年間有効のFlickr Proアカウント(通常は1アカウントあたり年額約25ドル)1万人分を非営利団体と公共図書館に寄付し、写真を無制限にFlickrにアップロードできるようにする。
このTechSoupは、「NPSL: Nonprofits in Second Life」を運営し、イベント等を行っているようだ。「貧困をなくす」とか「〜病へのサポートをする」などの活動をしている団体が、セカンドライフ上で交流しているようす。国境を越え、交流する為のツールとして、セカンドライフが使われていることに、感動を覚えた。一時の話題性がなくなったとはいえ、大事な交流インフラになっていることを思うと、セカンドライフが素晴らしいものと思える。久しぶりにログインしてみたりした。
参照:セカンドな日常:Nonprofit Commonsにきています - livedoor Blog(ブログ)
先日、「TechSoup Global」の方々にお会いして、慣れない英語でお話しした。TechSoupは、お会いするまで、いったい何なのか全然わかっていなかったが、話すことによって、ものすごく大きな社会的企業だとわかり、とても感心した。