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【12/17渋谷】「教育の未来」が動く夜。GIGAスクール×Web3×宮沢賢治の精神が交差する、熱き"協創"の現場へ

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ホワイトボードに向き合い、学びの未来を描き出す人の姿

未来は、誰にでも開かれている
だから誰もが書き換えることができる。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、あえて、ここから話を始めさせてください。

来る12月17日は、単に「教育の未来を語る日」ではありません。
この日は、私たちの手で「教育の未来を動かす瞬間」になるはずです。

舞台は渋谷。主催するのは、既存の枠組みにとらわれない学びの場 「渋谷Web3大学」

今回は、GIGAスクールの最前線、Web3による自律分散型の学び、そして100年前に宮沢賢治が夢見た理想郷「イーハトーヴ」の精神までもが交差する、一夜限りのリアルイベントのご案内です。

これは、傍観者でいることに飽きた、あなたのための招待状です。


12月17日――教育の未来が”議論”ではなく”現場”で動き出す夜

このイベントを主催するのは、渋谷Web3大学(Shibuya Web3 University)

ここには、年齢、職業、国籍、そして既存の学歴といった”枠”は存在しません。Web3・生成AI・ブロックチェーンといった最先端技術を共通言語に、エンジニア、クリエイター、教育者、そしてビジネスパーソンなど、多種多様なバックグラウンドを持つ人々が集い、フラットに学び合っています。

目指しているのは、単なる知識の習得(インプット)ではなく、「実践と思想の融合」。
「学歴」という過去の栄光ではなく、「行動と創造」によって人の価値が輝く――そんな、誰もが待ち望んだ新しい学びの生態系が、ここではすでに産声を上げています。

今回開催されるリアルイベントは、その熱源を肌で感じ、あなた自身もその渦の一部となれる貴重な機会です。


教育 × Web3 × 生成AI ― いま語られるべき「リアルな現場の声」

本イベントのテーマは 「これからの教育はどうあるべきか?」
この、私たちが何度も自問してきた深遠な問いを、生成AIとWeb3という不可逆なテクノロジーの潮流の中で、もう一度捉え直します。

教育現場にいる方、人材育成に悩む方、あるいはご自身のお子さんの未来を案じる方。
皆さんが求めているのは、綺麗な言葉で飾られた”絵空事の未来”ではないはずです。

いま、教室で、企業で、地域で何が起きているのか。
その”地殻変動”を共有し、どうすればそれを私たちの手で社会に実装できるのか。
泥臭く、けれど希望に満ちた「企み」を、共に考えたいのです。

この挑戦は、OECD(経済協力開発機構)が提唱する国際的な教育指針 「Education 2030」 の理念とも深く響き合っています。

▶ OECD Education 2030とは
知識を詰め込む教育から、「創造性」「社会的責任」「倫理観」「協創能力」を重視した”未来志向の学び”への転換を世界に促すプロジェクトです。

遠い世界の話になりがちな国際的潮流(Global)を、渋谷という日本の最先端(Local)に引き寄せ、私たちの現実に接続する。そんな試みが始まろうとしています。


登壇者が「この日に集う」という奇跡

今回のイベントの価値は、テーマもさることながら、 登壇者の組み合わせそのものが持つ「文脈の希少性」 にあります。
机上の空論ではなく、それぞれの現場で実践を重ねているプロフェッショナルが集結します。

GIGAスクール、アカデミア、Web3、イノベーションの最前線で戦う実践者たち

GIGAスクール、アカデミア、Web3、イノベーション。異なるフィールドの最前線で戦う実践者たちが、「私たちが望む未来(THE FUTURE WE WANT)」のために集結する。

  • 1人1台端末で学びの土台を作る「GIGAスクール構想」の現場実践者
  • 企業の最前線から教育変革とテクノロジーを見つめるイノベーション・エバンジェリスト
  • アカデミアの視点から「協調学習」と学びの本質を問い続ける研究者
  • Web3と学習コミュニティを構築し、自律的な学びを実装する開拓者
  • 地域・教育・キャリア転身を横断し、新たな生き方を提唱する実践者

教育行政の現場を知る人、テクノロジーの最前線にいる人、そして新しい学びの場を作っている人。
それぞれが異なるフィールドで、異なる戦い方をしている登壇者一人ひとりが、「教育の未来」という一点で交差します。
これは一方的な講演会ではありません。参加するあなたも含めた、 知の化学反応(ケミストリー)が生まれる「場」そのものです。


「学歴社会」から「学び社会」へ──固定化ではなく、再構築のための教育を

本来、教育とは「社会的格差を縮める装置」であるはずです。
しかし、現実はどうでしょう。「学びそのもの」の喜びよりも、「学歴という通貨」を得るための競争に追われ、教育が人を自由にするどころか、格差を固定する檻になってしまう――。そんな閉塞感を感じているのは、あなただけではありません。

だからこそ今、渋谷Web3大学という場の存在意義が際立ちます。

ここでは、既存の物差しに囚われず、「実践と思想の力」で人が評価される社会の可能性を提示しています。ブロックチェーンやAIといったテクノロジーを手段として、人と人が信頼でつながり、それぞれの才能を社会に還元していく 「学びの再設計(リ・デザイン)」 に、多様なメンバーが挑んでいます。

「教育は、人間の序列をつくる装置ではない。人間がもう一度”つながるための仕組み”を取り戻すための営みである」
このコミュニティの熱気は、まさにその問いに対する一つの実践的な回答と言えるでしょう。


私の視点:岩手大学と宮沢賢治──100年前の”実務家教員”が夢見た未来

このテーマを語る上で、私自身が関わっている岩手大学での実践について、どうしても触れておきたいことがあります。
それは、単なる大学のカリキュラムの話ではありません。「私たちは、何のために学ぶのか?」という根源的な問いへの、100年越しの応答です。

1. イーハトーヴ協創コースとTOVLAB

岩手大学では現在、「イーハトーヴ協創コース」という先進的なプログラムを展開しています。OECD Education 2030の思想をベースに、学生が自らの意思で未来を切り拓くエージェンシー(当事者意識)を育む場です。
その拠点が「TOVLAB(トブラボ)」。大学と地域社会が混ざり合い、学生たちがリアルな課題に挑む「協創の実験基地」です。

2. 宮沢賢治──未来を予見した”実務家教員”の精神

なぜ、岩手で、最先端の教育なのか。その精神的支柱には、郷土の偉人である宮沢賢治の存在があります。

宮沢賢治の精神と現代のTOVLABのイメージ

100年前に宮沢賢治が夢見た「イーハトーヴ」の精神は、テクノロジーと協創の力によって、現代のTOVLABで蘇る。

花巻農学校の教壇に立った賢治は、教室を飛び出し、冷害に苦しむ農民と共に汗を流し、科学知識を駆使して課題解決に取り組みました。それはまさに、現代の私たちが目指しているPBL(課題解決型学習)そのものでした。

賢治は、あまりにも有名な言葉を遺しています。
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」 (『農民芸術概論綱要』より)

この言葉は、SDGsやOECDが目指す「共同体としてのウェルビーイング」と驚くほど一致しています。
賢治が100年前に夢見た理想郷、それが「イーハトーヴ」です。

※イーハトーヴ(Ihatov)とは
科学と芸術、労働と祈りが溶け合い、「みんなのほんとうのさいわい」が存在する、宮沢賢治が心の中に描いた理想郷。

私たちは今、テクノロジーの力で、この精神を現代に蘇らせようとしています。AIやWeb3といったツールは、賢治が夢見た「さいわい」を実現するための、現代の魔法なのかもしれません。
2030年の未来に、賢治のバトンをつなぎたい。岩手大学の実践も、渋谷Web3大学の挑戦も、根底にある想いはつながっています。


12月17日、渋谷は”知の臨界点”になる

もしあなたが、今の教育や社会のあり方に、少しでも孤独や無力感を感じているのなら。どうか、この場所に足を運んでください。

この日、この場所で起こるのは、単なる情報のインプットではありません。
「問いが生まれる瞬間」であり、「新しい教育モデルへの扉」が開く時間です。

そして何より、ここには「仲間」があります。同じ時代に、同じ課題意識を持ち、それでも未来を諦めずに変えようとしている仲間との出会いが、きっとあなたを待っています。

  • 教育のあり方にモヤモヤしている方
  • 学びの未来に希望を持ちたい方
  • 次の時代の社会モデルを共に考えたい方

そのすべての方にとって、このイベントは「答え」ではなく、共に歩むための「羅針盤」を見つける場になるはずです。

12月17日、渋谷。
ここに未来が集まります。あなたも、その”立会人”になりませんか?
会場で、お会いできることを楽しみにしています。


教育の未来やキャリアの転身について、さらに深く考えてみたい「共に学ぶ仲間」の皆さんへ。

このブログで紹介した渋谷Web3大学やイーハトーヴ協創コースの実践と同じように、
著書『40代から大学教授という最高の働き方』では、ビジネス経験を活かして教育の現場に飛び込むための具体的なステップや、
「学び続ける大人」として生きるための視点をまとめました。

イベントやこの記事をきっかけに感じたこと、あなた自身の「次の一歩」も、ぜひレビュー欄でシェアしていただけたら嬉しいです。
その一言が、同じように迷いながらも前に進もうとしている誰かの背中をそっと押す力になります。

「教育 × キャリア × 地方」をテーマにしたコラムは、こちらでもお読みいただけます。
ダイヤモンド・オンライン 平尾清 記事一覧

一人ひとりの学びと挑戦が、次の教育と社会を動かす風になります。
これからも一緒に、「学び続ける大人」として教育の可能性を育てていきましょう。

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