【後編】飲食とIT企業、異色の組合せ―kintoneは飲食業界でどのように活用されるのか―
こんにちは、葉月へちまです。
前回に引き続き、セカンドファクトリーさんのkintone活用事例をお伝えします。
セカンドファクトリーさんの挙げたkintoneの活用法は以下の5点でした。
- シフト・勤怠管理システム
- 予約システム
- 会員管理システム
- 発注システム
- お弁当注文システム
後編の今回は、
3.会員管理システム
4.発注システム
5.お弁当注文システム
を詳しくみていきましょう。
3、会員システム
これまではマイクロソフトのAccessを使用して管理していたとのことですが、Accessですと各店舗ごとにインストールをする必要があります。
そうすると、トラブルが起きた時にスムーズに解決ができない。
そこで、kintoneを導入して情報を共有することにより、一括で管理することにしたのだそうです。
現在は管理のみですが、今後はIDとレシートを紐付けて誕生日割引を反映したり、利用されたお客様がどのような食事をとったかや何名で来店されたかというデータを集計したりと店舗の経営に活用したいとのことでした。
さらに円滑にデータの集計をとるためにセカンドファクトリーさんの自社オーダーシステムであるQOOpaを改良中ということで、今後kintoneとQOOpaの連携でより良いものが生まれそうだと感じました。
ちなみに現在は
このようなカード型の会員証なのですが、今後は会員番号をバーコード化し、バーコードリーダーで読み取り、kintoneに反映する予定とのことでした。
4、発注システム
発注も紙面上で手続きを行ってExcelで在庫管理を行っていたそうですが、フランチャイズの店舗である戸塚店では本部からの発注をkintoneで行うようになったとのこと。
本部から発注されるものというのは提供する飲食の味に関わるものですからね。これだけは本部やオーナーが随時確認できるようにkintoneを使用し、どの店舗でも確実に保証された味・品質の料理を提供したい、という「極鶏.Bar」のこだわりを感じました。
そのほかkintoneを使用しているフランチャイズのオーナーさんからあがった要望には、
「全商品が一度に表示されてしまっているので、もう少し注文をしやすいように商品を絞り込めるようにしてほしい」
というものがありました。
この要望に、
「フィールドの制限がかけられるからそれで見やすくなるのでは」
というアドバイスを龍太さんがされていたので、今後もより使いやすいものに変わっていきそうです。
5、お弁当注文システム
社内では「極鶏.Bar」からのお弁当注文の際にもkintoneを活用しているとのこと。
これまでは注文表に記入して注文していたようなのですが、kintoneを導入してからスムーズに注文できるようになったそうです。
今のままでも十分なように思えますが、注文を間違えた時の修正が出来ないため結局その後メールで修正後の注文が送られてくる、もしくは確認画面がないため間違えて注文してしまったことに気づかない人がいる、といった点を改善していきたいとのこと。
たしかに注文内容の確認ページ等が表示され、確認後に修正が出来たら注文ミスはなくなりそうですよね。
今後のkintoneの活躍に期待したいと思います。
以上、セカンドファクトリーさんのkintone活用事例をご紹介させていただきました!
ちなみに「極鶏.Bar」は昨年の夏同様、今年も江ノ島で海の家ヴァージョンの店を開店するそうです。
移動式の屋台店舗ではより良い注文システムが必要となるでしょうし、タブレットやスマートフォンから閲覧や編集のできるkintoneはますます活躍の期待ができそうですね。
○「極鶏.Bar」とはどのようなお店か
最後に、セカンドファクトリーさんが経営するからあげ専門店、「極鶏.Bar」がどのようなお店なのかをご紹介しましょう。
こちらは若葉台店。
最近からあげ専門店をよく目にしますが、座ってゆっくり食べられるお店って少ないですよね。
セカンドファクトリーさんの社長、大関さんはそこに目をつけられたのだとか。
純粋に味で勝負できる食べ物といえば唐揚! という社長のこだわりを体現した、脂っこくなくてヘルシーでそれでいて衣がサクサクしているというとてもおいしいから揚げでした。
後日、フランチャイズの戸塚店へも行ってきたのですが、
ランチメニューの唐揚定食は数種類のタレの中から好みの味を選べるのですが、友人と違う味のタレを選んでシェアできて美味しくいただきました。
食レポできるだけのボキャブラリーがないため、このおいしさを伝えられないのが非常に残念......ですから、是非お近くお越しの際は立ち寄られることをお勧めします!
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