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-エリック松永は英語道場だけじゃない!!-

エリック松永の道場破り -パーソナルスタイリストの小林美砂道場に殴りこみ-

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コンサルタントという仕事柄、人前で話す機会が多いものです。しかもそのシーンは役員との重要な会議からクライアントへの謝罪、講演会、取材と多岐に渡ります。コンサルタントはぱっと見のイメージが一番大事!と常日頃から思っているのです。もちろん服装も大事なファクターの一つ。しかし、昔から流行りモノに手を出し続けていた不肖Eric、ファッションは大の苦手、、、。ゴルチェ着てディスコに行っていた時も、実は服は店員さん任せでポリシーなしの僕でした。僕をお洒落と勘違いしていた当時の方々、申し訳ありません。


と相変わらず話がそれましたが、やはり一流のコンサルタントたるもの、服装も戦略的に選びたい!でも結局センスなんでしょ?という訳で、服装の戦略家でありパーソナル・スタイリストの草分け小林美砂師範の道場破りと意気込んだのでした。


「たのもーーーーー!」(Eric)


「あんた、そのダサい格好でよくもこのパーソナル・スタイリスト道場に足を踏み込めたものね!身の程をわきまえなさい!(バッシッ=強烈な平手打ち)」(小林師範)


ってなやり取りはありませんでしたが、道場に足を踏み入れました。今回の場所はITMediaのオフィス、時は2月24日。ITMediaのオフィスって事は、げっ、番長に見つかって虐められるかもと恐る恐る道場へ。(道場破りが終わってから見つかってしまいましたが、、、、)


看板には今日のテーマは筆書きでこう書かれていました。


「できる男の服装術」


ひえーーー。できない僕はどうしたらいいんだと若干謙遜しつつ入場。すると道場には小林師範の姿が。げっ、とんでもない美人。。。。。美しいものには巻かれろという松永家先祖代々の教えを継承する不肖Ericとしては、ぼーーと見とれモードに陥っていると、突然!小林師範がアントキノ猪木ばりにこう叫んだのです!


「勝負服!持ってますか~!!」


服装に気遣い、大事なシーンに備える勝負服を持たない男は、帰れ!と強くは言いませんでしたが、やはりビジネスの現場では服装は戦略的に選び、その中でこだわりのここぞというシーンには自分の勝負服を持てといきなりの猪木節(じゃなくて小林節)また、人間の第一印象は7秒で決まるという統計情報で先制パンチを放たれ早速メモメモ。大事なプレゼンの時には”運をつける”という意味で、必ずクライアント先のトイレを使うという低俗なジンクスを反省しつつ、、、、勝負服を選び出す方法論を伝授していただきました。


ファッション業界の言葉はダサい僕には馴染みがないので、勝負服を選ぶプロセスを僕の解釈で簡単にまとめますと、プロセスは3つ。(小林師範、間違っていたらゴメンナサイ、、、)


1.As-Is分析
2.To-Beイメージ設定
3.Materialization(モデルの実現)


1.As-Is分析について
となります。まず1のAs-Is分析は、今の自分の客観的に評価するというプロセスです。これは大きく定量的な観点と定性的な観点の2点をおさえることが重要です。まず定性的な観点からは、今までの服装選びの基準、自分の好みの傾向、どんなシーンでかっこつけたいか、そのシーンではどんな姿が理想か名度の情報をヒアリングします。また、定量的な観点から、体型をきちんと数字でとらえるという事で、メジャーを使った測定が行われます。この2つがパーソナル・スタイリストの最初のインプット情報になります。


2.To-Beイメージ設定
次に2のTo-Beイメージ設定で、あるべき姿を客観的に設定します。ここでは、センスの一言で済ますのではなく、いくつかの客観性の高いテスティングからの情報をベースに想定したシーンでの理想的な服装イメージを設定します。ここでは色とスタイルがキーワードになります。


まず色ですが、人は似合う色というものがあり、それをパーソナルカラーと言います。パーソナルカラーを選ぶ基準情報は、髪の毛の色、目の色、肌の色、顔立ちという固定的な情報になります。(固定的な情報を取るのですから女性の場合はスッピンで行うはずです)ここではドレーピング(Draping)と言って、実際に固定情報に注目しながら様々な色の布を当てて判断するという作業を行います。そして、固定情報にドレーピングして選らばられた似合う色の傾向を分析して、4つのタイプに分類します。4つのタイプはWinter、Summer、Spring、Autumnに分離され、似合う色の概要と、具体的な色彩を示します。


ちなみに不肖Ericは”都会的で華やか”というイメージに分類されるWinterというタイプで、濃く鮮やかなブルーがベースになった色を中心に、主張が強いはっきりした色が似合うタイプだそうです。スーツはブラック系を中心にチャコールグレイ、ダークネイビーがよし。Cool、Deep、Brightが色彩のキーワードだそうです。


自分のパーソナルカラーが分かったら、実践的にどんなシーンでどんな服装をすべきかをイメージするためのステップに入ります。ここでは性格、ライフスタイル、職業といった質問項目からなるチェックシートを活用し分析する方法でパーソナルスタイルを設定します。パーソナルスタイルは、Sporty、Traditional、Elegant、Romantic、Sexy、Creative、Dramaticという分類になっており、それぞれ基本イメージ、職業、ライフスタイルや特徴が定義され、具体的なコーディネーション事例を参照することが出来ます。ここではアクセサリーも参考に出来ますので、幅広いファッションへのアプローチが可能になります。


3.Materialization(モデルの実現)
これまでのプロセスで自分のパーソナルカラーから様々なシーンにあった服装のイメージがかなり鮮明に分かるようになってきます。しかし、ここから絵を描くならよいのですが、最終的には星の数ほどあるブランドから予算内で、よりTo-Beイメージにあった商品を購入しなければ意味がありません。僕の理解では、ここからがパーソナル・スタイリストの腕の見せ所。To-Beモデルを具体的な商品に落とし込む作業ですべてのプロセスが完了するのです。今回の道場破りでは、他流試合だったので、実際に購入する所までは体験できませんでした。パーソナル・スタイリストはシステムで言う詳細設計書にあたるスタイリング・プランというのを作成し、実際にお店に同行し、最終的な商品の購入までをサポートするのです。システムの導入フェーズって感じですね。まずは一度最終フェーズまで体験したい!!!タイミングを見て小林師範にお願いしたいのですが、オヤジは面倒だから下請けに廻すわと言われないように少し磨いてから再度道場にうかがいますので、待ってて下さい!!(待ってないか、、、)

・まとめ
今回は短い時間の道場破りだったので、最後のMaterializationまで体験できませんでしたが、イメージを作り上げるまでのプロセスは洗練されており、ビジネスマンとして是非一度はおさえておきたいノウハウです。自分のパーソナルカラーを知り、ビジネスシーンに合わせた最適なTo-Beイメージを頭に思い浮かべられるようになれば、苦痛だったスーツ選びも楽しくなるのではないかと思いつつ、今回のエリック松永の道場破りは、完敗に終わったのでした(涙)

小林師範、ありがとうございました!!(礼!!土下座 m_●_m)

Kobayashieric

Peace out,


Eric Matsunaga

ちなみに不肖Ericの備忘録

・上着とシャツのストライプはピッチを変える
・黄色いネクタイと白いシャツを組み合わせると石になる
・ノータイでポケットチーフなしの奴は射殺すべし
・ネクタイとポケットチーフを同じガラにすると村八分になる
・ポケットチーフはスーツまたはシャツに使われている色の1色を取り出せばいい
・ズボンは腰ではけ
・シャツの襟は指一本が限界


という訳で、早速東京駅の大丸でポケットチーフをGET!!

Poketchif

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