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エリック松永のJAZZ道場(新譜紹介#2 番外編) -YouTubeでスーパーバンドJourneyに加入!!-

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天才Miles Davisを長い麻薬によるブランクから呼び覚ましたのはロックでした。今回は80年代にロックに目ざめた人なら誰でも知っているJourneyの新譜"Revelation"の紹介です。

Journeyといえば、"Don't stop believin'", "Open Arms", "Who's cryin' now", "Sparate Ways"等人チャートの常連のバンドです。メロディーのセンスが素晴らしいのとレコードセールスがあまりに高いので商業ロックの権化のように言われることもありますが、実はこのバンド、かなりの実力者なのです。

結成は1973年。マイルスとも親交が深く、自分を世界一のマイルスファンと豪語する天才ギタリストSantana。もちろん知ってますよね?そう"Black Magic Woman"でお馴染みですね。その"Black Magic Woman"の渋い声の持ち主がJourneyを結成したグレッグ・ローリーです。そしてSantanaをうならせた天才ギタリストであり14歳にしてSantanaバンドでサイドギターを弾いていたおませな坊やニールショーンがJourneyを結成したのです。マイルス>サンタナ>Journeyと、やはりマイルスのパワーがここでも!!しかもEscapeから加わったドラマーのスティーブスミスは後にマイルスバンドでジミヘンになれと言われ弾きまくったマイクスターンと共演しているのです!!おそるべし、マイルス。

ま、それはいいとして(笑)Journeyと言えば、スティーブペリーの比類なく美しいハイトーンボイスです。何枚もの名曲を残したスティーブペリーですが、1986年に発表した"Raised on the radio"のツアー中に最愛の母をなくしてから精神のバランスを崩し、Journeyを離脱します。

スティーブペリーと様々な確執を繰り返してきたニールショーンですが、やはりスティーブの声に心底ほれ込んでいたのでしょう。後任として加入したスティーブオージェリーは、驚く程スティーブペリーにそっくり。古くからの熱狂的なファンはオージェリーをモノマネ扱いしましたが、彼は素晴らしい才能を持ったアーティストで素晴らしい楽曲を残しています。しかし、病気の為に2006年に脱退とういう悲劇になってしまいました。

超有名バンドでリードシンガーが抜けることほど厳しいことはありません。やはりファンは昔を想ってしまいます。VanHarenの様に全く違ったタイプのシンガーを加入させて新たなバンドを作りだうこともありますが、ニールショーンの中では、スティーブの声しかなかったのでしょうね。

シンガーを必死に探すニールショーン。しかし、スティーブペリーほどのシンガーがすぐに見つかるわけもありません。そんな時、ふとニールの目をとめたのがYouTubeでJourneyのカバーをするフィリピン人。これが、たまげるほどスティーブそっくり。ニールはすぐにメールを送り、なんとその無名のシンガーがJourneyにメンバーとして迎いいれられることになったのです。まさにアメリカンドリーム♪

その新譜が"Revelation"。2枚組みで1枚はオリジナル、もう1枚は往年のJourneyの名曲セルフカバーです。本当に似ているし巧い!!!感動しますが、余計にスティーブペリーの凄さを思い知らされる事にもなります。

新しいシンガーの名はアーネル・ピネダ。僕と同じ1967年生まれ。結構おやじだ、、、、。

まずは1枚目のオリジナルアルバムを聴いて下さい。80年代のJourneyより少し前のJourneyを思わせる暖かいサウンド。これがピネダというシンガーがバンドを奮い立たせたんだな。一人のアーティストとしてあたたかく見守りましょう。素晴らしい楽曲ばかりです。

そして2枚目のアルバムを聴いて、ピネダのスティーブペリーに対する愛を感じて下さい。好きで好きで何百回と聴いて歌った、そうでなければここまで細かくスティーブを再現することは不可能です。愛を感じて、さらに昔のJourneyを聴きましょう!ちなみに僕は真っ先に"Escape"を聴きました。


でも、生きてるうちにもう一度スティーブペリーの歌声を聴きたい。。。。。


Peace out,


Eric
英語道場も連載中♪
http://japan.zdnet.com/sp/feature/08eric/

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