オルタナティブ・ブログ > 「ベンチャースピリット」 X 「セレンディピティ」 >

シリコンバレー駐在のIT商社マン、榎本瑞樹(ENO)が綴る米国最新ICTトレンド

Cloud Campが日本初上陸!ちょっと変わったカンファレンス

»

近頃は、日本国内において毎週のようにクラウド関連カンファレンスが開催されていますね。今回は、これまで世界各国で開催されている「ちょっと変わったカンファレンス」が日本初上陸とのことでご紹介します。

Cloud Campとは、クラウド・コンピューティングの進展に伴い、急速に発展する要素技術をよりよく発展させるために、各分野に従事している人たちが集まり、お互いの経験や意見を共有する「場」として発足されました。

2008年の初開催から、2年も経たない間に既に50回以上開催されています。シリコンバレーに始まり、シアトル、フロリダ、ニューヨーク、ワシントン、ボストンなど全米各都市、ロンドン、パリ、アムステルダム、ベルリン、ミラノなどヨーロッパ各都市、加えて、シドニー、ニュージーランド、シンガポールなどなど。今後は、サンパウロやテレアビブ、カイロでの開催が予定されています。

ちょっと変わったというのは、「アン・カンファレンス(unconference)」という文字に集約されます。通常のカンファレンスは、予め決められたテーマ(タイトル)を講演者が、一方的に40−50分のプレゼンを実施して、質疑応答という流れで進められます。主催者側はアンケートで反応をチェックといった形で、基本的には一方通行で進められます。

しかし、このCloud Campでは、オーディエンスが議論したいテーマを出し合って、同じ課題を持った人たちがグループに別れディスカッションといった具合です。主催者とオーディエンスが一体となって、双方向に進められます。

ご参考までに、8月にサンフランシスコで開催されたCloud Campの構成は、こんな感じでした。

<ライトニングトーク>

ーひとり10分程度の短いプレゼンを5-6名が実施。これも、発表したい人が立候補する。話す方は、10分という短い時間で、要点をまとめ人に伝えるという苦労がありますが、聞く方は、いろんな話が集約されて聞けるし、いろんなスタイルのプレゼンを聞けるので飽きないですね。

<パネル・ディスカッション>

ーオーディエンスの中からパネラーになりたい人が立候補して登壇。次に、オーディエンスからお題を募集。例えば、「IaaSとPaaSはどっちが良いの?」、「クラウドのセキュリティって大丈夫?」、「ビジネス・アプリケーションは、クラウドに向かないの?」などなど。そして、そのお題について各パネラーがコメントするといった具合です。この時は、GoogleとAmazonのプロダクト担当者がパネラーの中にいて、IaaS vs PaaSの議論は白熱してましたね。

<グループ・ディスカッション>

ーグループ・ディスカッションの先生になりたい人が、挙手し「自分はこんなことを話します。」とディスカッションのテーマを発表します。例えば、「クラウドのデータポータビリティについて議論したい。」とか、「クラウドを上司に理解させ、予算を獲得する方法を教えます。」など。オーディエンスの中から10名以上の生徒が集まれば、グループ成立。個別の部屋へ移動し、紙とペンで議論を開始といった感じです。

<ネットワーキング>

ーいわゆる懇親会ですね。ビールとピザが用意された立食パーティで、見ず知らずのオーディエンス同士がクラウド議論に花を咲かせます。普通に、Google AppEngineの開発責任者やMicroSoft Azureの開発エンジニア、IBMのクラウド戦略担当者などメーカーの人のみならず、Bank of AmericaのIT担当者、FedexのIT部長などユーザー企業の人たちと気軽に情報交換できる場です。Cloud Campに参加しているってだけで、何故か一体感が生まれてくるから不思議です。

このCloud Campの発起人は、IaaSの生みの親として知られるReuven Cohen氏です。同氏は、クラウドの標準化を策定しているCCIF(Cloud Computing Interoperability Forum)の創設者でもあります。また、米国政府のクラウド戦略の意見招請にも招かれたり、6月にNIST(米国標準技術局)が発表した米国政府のクラウドの定義の策定にも絡んでいる人物です。彼のブログは1ヶ月で30万アクセスを超えるということで、世界中のクラウド・ウォッチャーには見逃せない情報ですね。

今回、日本で初開催となるCloud CampにReuven Cohen氏が参加します。その他、東京工業大学の首藤一幸准教授、セールスフォースドットコムの松本洋次氏、NTT Data AgileNetの本城啓史氏、サイオステクノロジーの松尾貴史氏などもライトニングトークやパネラーとして活躍予定です。私も来週は日本出張して参加します。

ご興味あられる方は、是非参加してみては如何でしょうか。

日時:11月17日(火)14:00−17:00

場所:東京コンファレンスセンター(品川)

プログラムとお申し込みはこちらから。

定員150名中現在、残席38名!(米国時間、11月12日午前1時現在)

Comment(3)

コメント

榎本さん。日本に帰っていらっしゃるですね。会場で会えれば幸いです。

"Birds of a Feather" に近い感じかな。
弊社のユーザー会で、海外では BoF をやっているのですが、日本では実施しませんでした。
日本では社内の情報をあまり外で話せないという事情を考慮しました。
今回のキャンプはユーザー会ではないから、状況は違いますが、どんな雰囲気で会がすすむのか興味があります。organizerの力量によるところが大きいと思いますので、がんばってください!
結果報告を楽しみにしています!

Mamiko
久しぶりにお会いできること、楽しみにしています。

Sean
そうですね。BOFの乗りですね。日本では、どうなんでしょっ。ちょっと、日本風にカスタマイズしてるけど、盛り上がるのかな。
マーケティングの深さを痛感しますね。

コメントを投稿する