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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

ガレ展でみかけたすてきなオジサンたち

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 ガレ展の趣旨とは外れるけど、ちょっと面白かった写真たち。おまけ。

■流し目オジサン

 参考作品「陽気なテーラー」(マイセン窯)。ペット?とおそろいの目隠しをしていたりする。この時代の粋ってやつなんでしょうか。

陽気なテーラー

 さらに人間の方をみてみると、つやつやした肌と血色のいいリップで思わせぶりな流し目を送る男性。なんだか「なんだい、ハニー」みたいなセリフを言ってくれそう。怖っ、というか、イヤっ(笑)。

陽気なテーラーの顔

■泣き顔のオジサン

 ガレ作品の燭台。ぱっと見は中華料理か沖縄料理店の入口にでも置いてありそうなライオン?フランスだからプジョー?なんて思いつつ。

獅子型燭台

 よく顔を見てみると、なんかおじさんっぽい。こんな顔のおじさん、近くにいそう。しかも悲痛な表情が印象的。なんだろう。たとえばお寿司やさんで、こんなことを言っているような。

獅子オジサン苦悩の表情

■僧侶のオジサンと思いきや

 ガレのジャポニズムというか、やはり目の付け所は男性ということなんでしょうか。ガラス製の花瓶。遠目で見たら、一瞬百人一首に出てくる僧侶に見えたのだけど、実は刀の鍔(つば)がモチーフ。えええ、どうして。普通鍔なんて花瓶の柄にしないでしょ。それに普段は刀が貫通しているからこんなアングルで見られることなんてないし。というか、どうしてこのモチーフなの。男性としては刀にほれちゃうのかな。刀の中で唯一とも言える装飾が施されている部分をクローズアップしてみたのかも。にしても、なぜ鍔?という疑問から離れられなかった。

僧侶じゃなくて鍔

 背後に鏡があるのだが、撮影者は花瓶にほぼすっぽり納めることができた。

■タンポポの足

 こちらはガレと同時代に生きた家具職人、いわばライバル、ルイ・マジョレルの作品。「タンポポ文食堂セット」のテーブル、の足。一見「どこにタンポポが?」とタンポポらしい花は見つけられないが、足元がしっかりタンポポの葉になっている。やっぱり家具のオシャレは足元なのかしら、この時代は。

タンポポテーブルの足

 「目の付け所はそこじゃねえ」と言われそうなのでこの辺でやめておきます。失礼しました(汗)

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