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Dell CIO、HPへの電撃移籍の裏側

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 Cognos ForumJavaOneから戻ったあと、山のように溜まったお仕事で忙殺され、このブログの更新もままなりませんでした。

 先週半ば、SAPカガーマンCEO記者会見の折、日経BPの中村さんから「ブログ、たいへんじゃないですかぁ~」と冷やかされてしまいました。そのとおり、仕事柄きっちりとした文章を書こうとするので……。

 「それでも時間を見つけて気軽に書くのがブログ」──ブロガーをリクルートする中で幾人かに話した言葉が自分に返ってきています。

 とはいえ、飛んで火に入る夏の虫のように、格好の外電が入ってきました。Hewlett-Packard(HP)がDellからCIOを引き抜いたというので、きっと栗原さんの方が詳しいと思いますが、このネタの裏を少し書いてみましょう。

(@_@) HPの新CEOが招いたCIOはデータウェアハウスのカリスマ

 米国時間7月11日、HPはDell CIOのランディ・モット氏が同社のCIOに就任したことを発表した。

 「HP、ライバルDellからCIOを引き抜き」──そんなヘッドラインが踊りそうなニュースだが、実はHPの新CEOであるマーク・ハード氏は、NCR時代からモット氏と浅からぬ縁があるのだ。

 モット氏のキャリアで特筆すべきは、世界最大の小売り業、Wal-Martでの22年だ。彼はCIOとして、民間としては最大規模のデータウェアハウスをNCRのTeradataで構築し、小売りシステムの新たな時代を築いたことで知られている。

 「RetailLink」と呼ばれているWal-Martのシステムは、膨大なPOSデータを夜間処理し、翌日には取引先がさまざまな角度から問い合わせし、データ分析できるところからスタートしたが、モット氏は1990年代後半、さらに「ナレッジ・コロニー」(知識の集落)構想へと昇華させた。これは、店舗ごとに詳細なデータ分析を行い、ナレッジへと変えるシステム構想であり、創業者であるサム・ウォルトン氏の店舗ごとに販売計画を立案するという考え方をシステム面から支えるものだった。

 その後、Dellに移ったモット氏だが、やはり2002年にはTeradataで100テラバイトの大規模データウェアハウスを構築している。

 2003年春にモット氏にインタビューする機会があったが、彼はデータウェアハウスのゴールについて次のように話している。

 「顧客に関する情報を社内で活用するだけではありません。ゴールは、顧客も共有できるようにすることです。顧客へのレスポンスを良くする、という点ではDellもWal-Martと似ています。顧客の声に耳を傾け、より良い製品やサービスを提供するマイケル・デルのアプローチは、サム・ウォルトン氏に通ずるものがあります」

 データウェアハウスの情報やナレッジを社内だけでなく、取引先や顧客も共有できるようにすることを1990年代後半から取り組んできたのだ。

 25年間NCRに在職し、1999年からNCR Teradata部門を統括したハード氏は、Teradata事業の成功が評価され、NCR再生の切り札としてCEOに指名された。Wal-MartとDellで大規模なデータウェアハウス構築を成功に導いたモット氏と盟友関係にあることは間違いない。巨艦、HPに乗り込んだハード氏が信頼に足るモット氏にIT部門のマネジメントを任せたいと考えたのだろう。

( ..)φメモメモ いつもお世話になってる広報ウーマン

デル 飯島さん、佐々木さん、宮薗さん

 業界で最強の女性広報チームは間違いなくデルでしょう。
 特に本部長の飯島さんは、同社がまだ「デル・ファーイースト」と呼ばれ、部品の調達拠点だったころからいらっしゃったような気がします。1990年代初め、DOS/Vの取材で東京・五反田の小さなオフィスを訪ねたのを思い出します。
 今後ともよろしくお願いします m(__)m

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