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アディダス ジャパンのブランドマーケティングについて聞いてきた!

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「アドテック東京」にITmediaが協賛していることがきっかけで、そのキーノートセッショに登壇される、アディダス ジャパンのブランドマーケティング デジタルマーケティング担当の津毛一仁(つもうかずひと) 氏に取材する機会を得た。

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アディダスのデジタルマーケティングの進化  - ITmedia エンタープライズ
 世界的なスポーツブランドとして知られるアディダス。サッカー、野球、バスケットボール、ランニング、テニスなどを軸に、多くの人々に愛用される商品を提供する同社がどのようなマーケティングに取り組んでいるのか。アディダス ジャパンでブランドマーケティング デジタルマーケティングを担当する津毛一仁氏が語った。
[聞き手&文:山岡大介、構成:編集部,ITmedia]

大筋については上記の記事を読んでいただきつつ、本エントリでは、記事に書ききれなかった話や、同席いただいたアドテック東京を主催されている武富氏のお話もお伝えしたい。


■ソーシャルメディアへシフトする企業マーケティング

津毛氏「最近公開されたTwitterのグローバルのアクティブユーザーのマッピング(※)を見ましたが、面白いぐらいに日本はTwitterの利用が活発なんですよね。Twitterと日本人とは相性がいいな、というのを改めて感じました。中国でもマイクロブログが流行っているようで、漢字の文化圏にはいいのかもしれませんね。昨年の時点でTwitterは確実にユーザーがいる、というのが分かっていたので、まず最初に注力しました。Facebookは、年初に見たときにはまだアクティブユーザーは150万~200万というところでしたが、2011年9月時点では500万人まで急上昇しているので、ここも重要ですね。」

※Twitterの発信地マッピング
World map of Flickr and Twitter locations
World map of Flickr and Twitter locations | Flickr

ソーシャルメディアを活用していくなかで、気を付けているところはあるのでしょうか?

津毛氏「複数人での体制や、女性向けの市場には女性担当者を増やすなどの対応をしていますが、まだまだ試行錯誤の段階で、企業での活用として難しい部分も多いと感じています。対外的にも社内的にもソーシャルのアウトプットについて教育していく必要性がありますね。」


■“記憶に残るコミュニケーション”を目指す

ただ、プロモーションやキャンペーンとしては、既にブランドの知名度が確立されていることから、短期的なKPIを立てることは無いという。あくまでも「長期的にファンでいてもらう」ということを考えている。

津毛氏「商品それぞれの販売ターゲットはあるのですが、実は、ブランドのメインターゲットは常に14歳から19歳なんです。その頃に初めて履いたシューズを今でも覚えていたりしませんか?もしくは、その当時に身近にいるあこがれの人がアディダスブランドを身につけていたから印象に残っているとか。その頃の記憶というのは、長く残るものだと考えています。なかなかこの層にアプローチするのはどのメディアでも難しいのですが。ソーシャルメディアでも、こうした“記憶に残るコミュニケーション”というのを目指していきたいと考えています。」

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「成功事例も失敗事例も含めてグローバルに共有し、日本から世界にいい刺激を与えていきたい。」と語る津毛氏からは、いままでの実績によって裏打ちされた確かな自信が伺えた。


■グローバルの中で求められる、日本のデジタルマーケター

津毛氏は、今月開催されるデジタルマーケティングのカンファレンス「アドテック東京」で、10月27日(木)のオープニングのキーノートセッション(※)にadidas USのマーケター、クリス・マーフィー氏との対談役として登壇する。当初、アドテック側はクリス氏に単独で声をかけていたが、「ぜひ一緒に」と名を上げられたのが津毛氏だった。

※「One Brand, Two Countries〜ソーシャルメディアマーケティング革命〜」
http://www.adtech-tokyo.com/ja/conference/session_detail/ssnDetail.html?ssnId=K-1

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アドテック東京を主催するディーエムジーインベンツジャパンの代表、武富正人氏はこう語る。

「アドテックはグローバルで開催されているイベントで、これまで日本では2回実施しました。外資企業のマーケティングディレクターが登壇することも多いのですが、日本のマーケターを対談相手に指名することは滅多にありません。企業によっては「日本支社の人間には声をかけるな」というところもあるくらいです。」

「津毛氏は、アディダスのグローバルなマーケターの中でも発言力があるということなのでしょう。こうしたグローバルで影響力を持ち、そしてデジタルに強い企業人が増えることが、日本企業の競争力にも繋がるのではないか日本のディシジョンメーカーはITに弱い人が多いように感じている。そういう方々は、デジタルについて学ぶか、さもなくばそれに長けた若い人たちにどんどん決定権を渡していくべきだ。

アディダス ジャパン
adidas.jp

アドテック東京
www.adtech-tokyo.com/ja/

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アディダス ジャパン オフィスの廊下にて撮影

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