【米国サンの発表】 OpenSSO Enterprise というシングル・サイン・オン用のソフトウェア発表
最近は、サンの製品の事を書いていませんでした。宣伝がお嫌いな方もいるようですが、まあ、お付き合い下さい。便器の話だけでなく、こういった技術的な項目も書けるんだぜ、と、威張っちゃいたいと思います。
IT 基盤で、特に『 IAM 』と呼ばれている分野があります。Identity Access Management の略で、利用者を管理する『 Identity 』とアクセスを管理する『 Access 』で、IT の情報にアクセスする認証基盤を形成します。この分野での主要プレイヤーには、IBM、Oracle、そしてサンがいます。
たとえば、LDAP と呼ばれるディレクトリーサーバがありますが、サンでは、Sun Directory Server Enterprise Edition という製品を販売しています。全世界で、このサンの LDAP に格納されるデータが、サンが把握できる数として 50 億エントリーあります。主にユーザID などを格納するので、全世界の人口が 60 億としても、すごい数字です。
ひとりのひとは、普通複数のユーザIDを持っているので、50 億という数字がとんでも無い数字ではないのですが、それにしても、断トツの一番です。他社の追随を許さないです。皆さんのエントリーもどこかで、おそらく 弊社の Sun Directory Server Enterprise Edition に入っていると思います。
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さて、今回サンが発表したのは、シングル・サイン・オンを実現する製品です。元々、オープン・ソース・プロジェクトの『 OpenSSO 』を製品化したもので、製品化により、製品保証とサポート・サービスが受けられるようになります。
この製品の特徴は、シングル・サイン・オン、ファイアウォールや企業の壁を越えてシングル・サインを実行するフェデレーションなどの機能を統合して持って いる点で、Webサービスセキュリティを使って、Webサービスへのアクセスも実現します。SaaSとのシングル・サイン・オンも可能にします。
これだけの製品ですので、ユーザ数は最低 500 名以上でのご利用をお勧めします。あまり数が少ないと投資効果が薄いと思います。大規模の方が投資効果は得やすいでしょう。
弊社米国のプレスリリースのサイト(英語)。
SOURCEFOREGE.JP のニュースサイト。
Enterprise Watch のニュースサイト。
この発表は米国でなされたもので、日本での販売等の発表は別途です。最近は米国で発表するとすぐにメディアの方に書いて貰えるので、うれしいのですが、裏方がたいへんでもあります。うれしい悲鳴です。