【岩手・宮城内陸地震に思う】 減災対策が出来ていた宮城県と各市町村
普段からテレビをまったく見ないので、すでに多くの指摘をされているのか、よく知らないが、地震直後から、宮城県の各団体が能動的に動いて、救助や避難場所の設定など、速やかな対応がなされているように思う。
私のかみさんの田舎が宮城県多賀城市にあり、事情で月に1-2度ほど帰っている。かみさんの実家にはテレビがあるので、たまにニュースなど見るのだが、最近、宮城県も各市町村も災害訓練をしているニュースが目立っていた。
1978年6月12日に宮城県沖地震(M7.4)が発生し、死亡者 28名、負傷者 1 万名という大きな災害となった。そのため、宮城県では6月12日を『県民防災の日』と設定した。
宮城県は、石巻、塩竃、気仙沼など、良港が多い。この良港は、しかし、同時に地震の際には、大きな津波被害に会ってしまう。津波の「津」とは港の意味で、 港に押し寄せる波が、港の奥の狭くなったところで、急に波が高くそそり立つ。そしてそのまま、陸地に襲いかかるのである。
そこで、今年の『県民防災の日』は、6月12日、県・市町村・各団体組織を統合した、大がかりな訓練を行った。ちょうどそのニュースが毎日新聞の地方版に載っていた。そして二日後の朝、6月14日、岩手県内陸南部で、マグニチュード7.2 の地震が発生したのだ。
宮城県の対応しか見ていないので、岩手県の情報はわからないのだが、県のホームページを見る限り、しっかりと情報管理も出来ている。Webのニュースを見ても、避難場所での対応も出来て いるように見える。各市町村でも、たとえば、大崎市のホームページでも、定期的な地震情報を提供できている。この大崎市の地震情報の特徴のひとつは、災害 による廃棄物の受け入れについても掲載しているところで、気が付かなかったが、たしかに重要だ。
また、特に、宮城県のホームページでの「防災・危機管理ブログ」のページは良くできているし、これなら、簡単に情報を発信できる。ちなみに、このブログは 「楽天ブログ」を利用している。楽天は楽天イーグルスの活躍を基盤に、しっかりと宮城県に足を下ろしてくれていて、頼もしい。
大崎市の定期的な災害訓練のニュースは以前からよく、宮城県内のテレビニュースでやっていたので、訓練や計画がしっかりできているのだろうな、と思う。そ ういえば、この大崎市の市長、伊藤康志氏は、長年にわたり青年団の活動をしていたのだから、災害に対する感覚もしっかりしているのだろう。
ちなみに、現在の宮城県知事の村井嘉浩氏などは、防衛大学校本科理工学部卒で、陸自の東北方面航空隊所属だったひとだから、災害時用のユニフォームを着て も、ピシッと決まっている(そんなことはどうでもいいのだが)。むろん、災害時対策のプロだろうし、いざというときのために「備える」という感覚が身に染 みついていることだろう。
亡くなられた方たちのご冥福を祈り、行方不明の方々の早期発見を望みたいが、同時に、ここからどうやって立ち直っていくのかが重要になるだろう。未だ、孤立していたり、150 名以上が非難している状況なのだ。
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省みて、私の住んでいる、神奈川県や横浜市は、大丈夫なんでしょうねえ。思わず、神奈川県と横浜市のホームページを見に行ってしまった。松沢知事、中田市長、お願いしますよ。