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Desktop as a Service (DaaS) - だってさ

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11月28日29日と、六本木の東京ミッドタウンのホールで「SaaS World 2007」が開催され、サンもスポンサーとして参加した。展示と私の講演「SaaSを支える、IT基盤技術」を行った。

私の講演は、「ムーアの法則を超える、Redshift(赤方偏移)」「マルチコア・マルチスレッドのプロセッサの話」「マルチコア・マルチスレッドプロセッサを搭載したサーバと、なぜSolarisなのか」「サンのマルチコア時代のhttpサーバ、アプリケーションサーバの話」などをした。

 

展示会場では、ずっとブースにいて、来場者の方々にご説明をしたが、ふらっと外人さんがやってきて、流暢な日本語と英語で話しだした。株式会社Saloobという日本の会社の代表取締役のマシュー エドモンドさんで、最近はSolarisなんて、触ってないよ、私たちの環境はLAMPだよ。とおっしゃっていた。そして;

「最近、Desktop as a Service DaaSというサービスを開始したよ。サーバサイド・クライアントのサービスだ。」

なのだそうだ。株式会社Saloob のサイトはこちら。で、DaaSのサーバサイド・クライアントのページはこちら

へー、面白い事を考えるものですね。サーバサイド・クライアントのソフトウェアとしては、シトリックス(Citrix)があるが、これは企業内でサーバで構築するものだ。Citrix の社長さんは私の友人、大古さんだ。私の所属するチームもCitrix の対抗製品を持っており、「Sun Secure Global Desktop Software」という。これはWindows だけでなく、どんなクライアントもサーバ側に置いて利用できるものだ。

大古さんの巨象のCitrix に対抗する、蟻ん子一匹「Sun Secure Global Desktop (SGD)  Software」の私という、友人同士の正々堂々の競争、という図式を描いていたら、マシューさんが強烈でパワフルなDaaSとして登場した、という感じだ。

サービスとしてのサーバサイド・クライアントか、企業に導入するCitrix か SGD を取るかとなるが、マシューさんのVZClones は一般の家庭用・消費者用としても使える、大きなメリットがある。VC(ベンチャー・キャピタル)のみなさん、マシューさんの Saloob って会社は、結構、「買い」かもしれませんよ。

ちなみに、マシューさんのデスクトップのオフィス製品は「OpenOffice」製品なので、こちらはおおいに、応援したいな、と思います。

マシューさん、宣伝しておきましたよ。

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