セカイカメラ、Twitter、裏セカイカメラと便所の落書き
昨日の話の続き。
セカイカメラなお2人、頓知・の井口CEO&赤松CTOに立ち話インタビューをしたとき、Twitterについての話を聞きました。そのときには想像力があまりわかずに、「ああ、つながると面白いな」くらいだったのですが、こりゃあいいな、と思い直したのでメモメモ。
・セカイカメラがどんなトンチでできているのか、中の人に話してもらった - ITmedia News
松村さんの記事もあがってました:
・松村太郎のiPhone生活 番外編:世界をクリッカブルにするオープンプラットフォーム──「セカイカメラ」
どこかの場所でiPhoneを使って写真を撮って、それをTwitterにうpするときにはbrightkiteを使ったりする人が多いと思うのですが、そういうのって自分の手元には残るけど、その場所にずっと残ってくれているわけではないし、後で知り合い以外の誰かが見てくれる、というチャンスもあまりないような気がします。
だけど、セカイカメラで写真を特定場所にひも付けした上でTwitterに投稿すれば、フォロワーは見てくれるし、あとでその場所に来た人も、そのあたりに漂っている自分の写真を見てくれて、コメントしてくれるかもしれない。
セカイカメラの基本機能だけだと撮った写真は地縛霊のように漂っているだけだけど、Twitterなら知人対する「虫の知らせ」のようにメッセージを送ることもできる(ちょっと違うか)。
現実世界にオーバーレイされた仮想世界が必ずしも一対一対応しなくてもいいし、ゆるい位置情報しか持ってないというのは逆にいいんじゃないかと思うのです。個人的にSecond Lifeのイヤなところは、仮想世界なのに自分の居場所を金で買わなきゃいけないとか、その世界でも物理特性がきちんと決まっている(決まりすぎている)ところなんですが、そこがふわふわしているのなら、許せるんじゃないかと。「人」とか「物体」ならダメかもしれないけど、「オバケ」ならいいんじゃない? 試験もなんにもないし(笑)
もちろん「ちゃんとしたAR」を否定するものではないし、そちらはちゃんと進化していくのを見守りたいのですが、別レイヤーでオバケカメラな世界があるのもいいかな、と思うのです。SFと怪談が一致しなくちゃいけない、ということはないし。
ぜんぜん話は違うけど、赤松さんが「裏セカイカメラ」がでてくると面白い、という話をしていたので思いついたのが、「便所の落書き」。
赤松さんが所属するIAMASの発表で、「建物に落書きをする」行為をiPhone上でやる、というものがあったのですが、それをトイレの個室でやれば、本当の便所の落書きですね。それが伝言板みたいになったりするのかなあ。
2ちゃんねるに代表される匿名ネット文化が地理的にゆるくひも付けされていく、そんな可能性が裏セカイカメラにはあるような気がします。
関連記事:
2009-02-18ファッション展示会ついに自分で動くセカイカメラを見ることができ、頓知・のCEOとCTOにミニインタビューをしました。それをITmedia Newsに掲載した記事です:
・セカイカメラがどんなトンチでできているのか、中の人に話してもらった - ITmedia News
CloseBoxに掲載前日書いた、記事の補完的なエントリー:
・「動くセカイカメラ」で確認してきたこと
・セカイカメラ、Twitter、裏セカイカメラと便所の落書き
同じ日に掲載された松村太郎さんの記事:
・松村太郎のiPhone生活 番外編:世界をクリッカブルにするオープンプラットフォーム──「セカイカメラ」
林信行さんのブログエントリー2本:
・nobilog2: セカイカメラ、世界デビュー
・nobilog2: セカイカメラ in action
2009-02-17掲載のTechCrunch記事:
・現実世界をiPhoneでタグ化するSekai Camera。プロトタイプも素晴らしい
2009-02-17掲載:日本で最初にβ版を目撃して書いた、AppBankの記事:
・Sekai Camera - セカイカメラ 世界初お披露目 | AppBank
・Sekai Camera Hands On - セカイカメラを触ったよ。 | AppBank
井口CEOの個人ブログ:
・頓智・からの初プレスリリース(一日遅れ)
赤松CTOの個人ブログ
・セカイカメラ、roomsに登場
・セカイカメラ@roomsの内側