ニンテンドーDS“KORG DS-10”の実力をさらに深く探り下げてみる(その2)
東京に出てきたばかりの18歳。四畳半の下宿にはアコギしかない。キーボードがほしいけど、金はない。バンドをやろうにも、自分にはコレと言えるものがなかった……。
そんなときに見つけたのが発売されたばかりのMS-10でした。シンセサイザー。当時はアナログ、デジタルなんて区別はなかったので、アナログのつかない、ただのシンセサイザー。これがあれば、バンドサークルに入るときに優位に立てると確信したのです。5万3500円の投資ですむなら安いもの。こうしてわたしは大学で最初のシンセサイザーオーナーとなったのです。
そしたら、バンドに誘われて、軽音サークルに入ってXTCやDEVOやYMOやKraftwerkをやることに。そこの辺りで人格形成がされてしまったのですが、自分にとっては、MZ-80K2E、Macintosh Plusを買ったのと同じくらい、その後に影響を与えた買い物だったのです。
いまAmazonでDS-10を買っておけば、それで人生が大きく変わるかもしれません(嘘)。
そんなMS-10をわが家のダークゾーンから引っ張り出してきて横に置き、その新たな化身であるDS-10との違いをさらに見ていきましょう。
ここでようやく本題に。前回はうろおぼえで書いていたのですが、いまは横にあるのでもっと細かいことを比較できます。
・VCOのノイズは、パッチで選択する
・EG(エンベロープジェネレータ)は、ADSRに加えてホールドってのがある
・矩形波モジュレーションのところでノイズが入るものの、30年後でもちゃんと使える
今回は少なくてすみません。実機にさわれる説があるので少々出し惜しみしております。
それだけじゃせっかく来ていただいたかたに申し訳ないので、コルグテクノロジーの3製品を並べてみました。ただし、ニンテンドーDSにはゴースト(DS-10)が入っていません(笑)
関連記事:
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