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ニンテンドーDS“KORG DS-10”の実力をさらに深く探り下げてみる(その1)

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 ニンテンドーDS版「MS-10」である、DS-10についてもう一くさり。

 ニンテンドーDSがここまでくるとは正直想像していませんでした。どうしても、「万人にうけなければならない」「ゲームの部分がなければいけない」というシバリがかかっていると思ってたので。

 これ、みた限りではゲーム性がまったくないんですね。これがまずスゴイ。

 MS-10なんてリアルタイムで知ってるのは40以上の世代だけ。若い子には伝説でしかない。そんなものを、ほぼむき出しの姿で提供するというのが許される、そんな時代になったんですね(と感慨)。当時のテクノロジーをソフト化して、ガジェットとして提供するってのはまだまだありそうな気がします。ボコーダーのVC-10とか、ローランドならDR-55とかね。ギターのリックだけを集めたDSタイトルってのもいいかな。

 さて本題。当時、リアルタイムでMS-10にさわっていた人間だけがわかるしつこさで、画面キャプチャからわかったことを書いてみます。間違ってたらコメントください。

Ds10

●VCOについてわかったこと

・VCOの波形は、「鋸波」「矩形波」「三角波」「ノイズ」の4種類。
・これを、VCO1とVCO2で独立して設定できる。
・VCO1とVCO2のバランス専用ボタンがある。
・VCO2のみ、ディチューンがある(オクターブ、五度などの設定ができる)。
・MS-10にあった、矩形波のPWM(Pulse Width Modulation)は省かれているもよう。
・ノイズは、ピンクノイズとホワイトノイズを選べるようにはなっていないかも(ホワイトノイズだけでも実用上は問題ないけど、ピンクノイズがあると、雷とかのエフェクトをつくりやすい)。

●VCFについてわかったこと

・パラメータは、「カットオフフリーケンシー」「ピーク」「EG」「TYPE」の4つ。
・TYPEは、フィルターの種類を設定するもの。通常はLPF(ローパスフィルター)だが、HPF(ハイパスフィルター)、BPF(バンドパスフィルター)も使える。
・これは、MS-10にはなかった機能。上位機種であるMS-20にはローパスとハイパスのそれぞれにカットオフフリーケンシーとピークのダイヤルがついていたので、それを組み合わせることでバンドパスフィルターの機能を使うことができた。
・EG(エンベロープジェネレータ)は、ADSR(アタック、ディケイ、サステイン、リリース)パラメータ。

●パッチパネルについてわかったこと

・VCO1とVCO2のピッチインパネルが独立している(当然か)。
・コントローラで、VCO2の周波数だけを独立してコントロールできる。ギターでいうとところのダブルチョーキングみたいな効果が出せるかも。
・S&H(サンプル&ホールド):ピコピコとランダムな音を出すときに使う。これをモジュレーションに使うことで、キース・エマーソンがソロで弾いていたMOOGのような効果が出せる。

 とりあえずここまで。続きはこちら

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