ピアプロの先にあるもの
ピアプロ(PIAPRO)がスタートしました。ブログも始まり、会員数は3000人を超えたとか。
ボカロ互助会のエントリーで書いたように、初音ミク素材置き場としての機能をしっかり果たしているところがすごいですね。わたしもここでとある素材をゲットしたので、これを次のニコニコ動画投稿に(まだやるんかい)使おうともくろんでいます。
わたし自身の投稿はまだです。一点だけ未確認事項があるので問合せしているところです。
さて、このピアプロは、さらなるビジネスにつながる可能性があります。それは、ピアプロに先立ってクリプトンが発表した、SONICWIRE。
・1音から購入できるサウンド素材サイト「SONICWIRE」
素材管理用ソフト「SONIC BROWSER」(Windows/Macintosh)を12月中旬から無償提供する。目的のサウンドへのアクセス、試聴、DAWへのコピーがスムーズに行えるとしている。
このアプリケーションがVOCALOID EditorやCubaseなどの「中から」アクセスして、ほしいと思ったサウンドや.vsqファイルを探しだしてコピーできるとすれば、サウンドメイキングの生産性は相当に上がるのではないでしょうか。
わたしはVOCALOID Editorのみで作業することが多いため、このソフトのアンドゥ機能の低さやクリップボードやファイル置き場がアプリの中にないことが不満です。SONIC BROWSERがそのあたりの機能不足を補ってくれるととてもうれしいのですが。
SONICWIREはPIAPROに直接つながり、フリーライセンスの「素材」に自由にアクセスでき、必要があればプロの有料素材を使う、そんな図式をクリプトンは描いているのではないでしょうか。
AppleのiLife、iWorkアプリケーションは、すべてiTunesやiPhotoの素材に透過的にアクセスできるようになっています。クリプトンが描こうとしている未来は、CGMと自社の持つ音楽素材を組み合わせた壮大なものかもしれません。
そして、それはユーザーにとって悪くない未来だと思います。
ところで、初音ミクのメイキングをさんざん聴かされているうちの次男の最近のお気に入りは、ディープ・パープルの「ラット・バット・ブルー」。しぶいでしょ? アルカトラスとかディオとかを最近では聴こうとしているようです。「泣くがいい。声をあげて泣くがいい」(アルカトラス - Wikipedia)に関するウンチクをたれておきました。
最近、友人が翻訳した「ブラック・ナイト リッチー・ブラックモア伝」という本を買ったんですが、試験が終わったら息子も読むそうです。まだプロに入りたてのところまでしか読んでいませんが、意外な実像がわかっておもしろいです。ぜひご一読を。
思えばリッチーのクレイジーなくらいのファンだった当時の彼(自分もだけど)と同い年。音楽を作る環境は違ってるかもしれないけど、本質的なところは変わってない、そんな気がします。