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衛星を使わずに自分の行動を上空から監視させる

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 アラン・パーソンズ・プロジェクトの名曲に、「Eye In The Sky」という曲があります。三洋電機が開発した「車載用全方位モニタシステム」はそんなネーミングが向いているかもしれません。

 4台のカメラを頭とかヘルメットとかに設置すれば、自分の動きを上空から眺め、それを記録することが可能になるかもしれません。

車載用全方位モニタシステム、無線カメラシステム、高感度カメラを開発

 トラックなど大型車両がカーブや交差点で曲がるときの安全確認を、「上空から見下ろしたような画面」で「リアルタイム」に表示するというものです。車庫入れにも使えるみたい。

車両の前後左右に取り付けた4台のカメラで撮影した映像を各々上方からの視点映像に変換した上で、ひとつの映像に合成するシステムを開発いたしました。さらに、4台のカメラを別々に取り付けるために生じる各映像のつなぎ目部分のずれを自動調整する機能の開発により、つなぎ目の気にならない、見やすい映像を実現しています。

 複数のカメラからリアルタイムにパノラマをスティッチする技術は、海外速報部ログの「テーブルがからむとすごいMicrosoft」で書いた、Microsoft RoundTableがありますが、三洋の技術のすばらしいところは、それをさらに上空から見下ろした画像に変換するところ。

 「各カメラ映像を合成する機能を、1秒間に30コマのリアルタイム処理を可能とする、画像処理ユニットを開発いたしました」とあるので、ハードウェア的に相当負荷がかかる作業なんでしょうね。

 トラックの上に忍者が乗ってたらその画像も捉える、なんてことはできないでしょうから、自社の上部の写真は自分で貼り付けておくのでしょうか。

 これGoogle Mapsなどの衛星/航空地図とGPSで連動するようになれば、すごくおもしろげな動画が作れるはずです。

 さて、自転車のヘルメットに搭載できるようになるのはいつごろでしょうかね?

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