2027年までに世界のソブリンクラウド支出を2500億ドル以上に達する
IDCは2023年12月13日、「世界のソブリンクラウドに関する市場予測」を公表しました。
IDCの調査によると、2027年までにソブリンクラウドソリューションへの世界的な支出が2585億ドルに達すると予測しています。
IDCは、2022年にデータ、運用、技術主権に関する合計支出が794億ドルであり、2023年末までに1030億ドルを超えると予測しています。
IDCの「Worldwide Sovereign Cloud Market Forecast, 2022-2027」の調査では、ソブリンクラウドへの総支出が予測期間中に年平均成長率(CAGR)26.6%に達すると予測しています。
出典:IDC 2023.12
これまでは、産業規制への対応がソブリンソリューションへの需要が中心でしたが、IDCの調査では、デジタルソブリンが現在、規制された分野だけでなく、すべての産業で重要な関心が高まっているとしています。
クラウドの利用拡大とサイバーセキュリティの向上が、これらの産業ユーザーの主な要因と見なされています。
IDCのアナリストは、ソブリンクラウドについて、
サービスプロバイダーによるデータの管理、保存、処理の方法と場所について、データの所有者に完全なコントロールを与えることを意味します
とコメントしています。
IDCではソブリンクラウド支出の予測を、3つの主要なセグメントで分類しています。
データ主権(Data sovereignty)
データがどのように収集、分類、処理、保存、保護されるかについての全体的な視点を提供するソリューションを含みます。
技術主権(Technical sovereignty)
主権的な環境に位置するすべてのデジタルインフラストラクチャを指します。
運用主権(Operational sovereignty)
プロビジョニングやパフォーマンス管理から、インフラストラクチャへの物理的およびデジタルアクセスの監視に至るまで、クラウド運用を制御する透明性を可能にするソリューションを含むべきです。