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ハイパースケールデータセンターは、今後6年間でほぼ3倍規模に増加、生成AIの成長が後押し

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Synergy Research Group は2023年10月16日、「ハイパースケールデータセンターの市場予測」を公表しました。

Hyperscale Data Center Capacity to Almost Triple in Next Six Years, Driven by AI

本予測によると、今後6年間で開設されるハイパースケールデータセンターの平均容量は、現在稼働中のハイパースケールデータセンターよりも倍以上になると予測しています。

ハイパースケールデータセンターの重要なIT負荷が増大する傾向はあり、生成AI技術とサービスの影響より、高性能なデータセンターへのニーズが高まっているといいます。

一方で、個々のデータセンターのIT負荷が増加するにつれて、稼働中のハイパースケールデータセンターの数も着実に増加し続けると予測しています。

既存のデータセンターの容量を高めるための一定の改修も行われ、全体的な結果として、すべての稼働中のハイパースケールデータセンターの総容量は、次の6年間でほぼ3倍に成長すると予測しています。

本調査は、世界の主要なクラウドおよびインターネットサービス企業19社のデータセンターに対する調査を行っており、SaaS、IaaS、PaaS、検索、ソーシャルネットワーキング、電子商取引、ゲームなどの最大の事業者が含まれています。

2023年半ばまでに、これらの企業は世界中で926の主要なデータセンターを稼働させており、今後は427のデータセンターが開設される予測をたてています。

ハイパースケールデータセンターの構成は、地域ごとに、所有とリースに分類されますが、全体としては、過去5年間で世界中のデータセンターの総数は倍増しています。

最近の生成AIの進展の影響は、データセンターの数を増加させるというよりも、それらのデータセンターを運営するために必要な電力量を大幅に増加させることが必要となっています。

ハイパースケールデータセンターにおけるGPUの数が、主にAIによって急増するにつれて、関連するラックおよびデータセンター施設の電力密度も大幅に増加する必要があるとしています。

これは、ハイパースケール運営者に、データセンターのアーキテクチャと展開計画の一部を再考するきっかけとなっているといいます。

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出典:Synergy Research Group 2023.10.16

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