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衛星コンステレーションの特徴と概要、参入状況

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総務省は2022年4月12日、「情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会(第35回)」を開催し、 「Beyond 5Gに向けた情報通信技術戦略の在り方」技術戦略委員会 報告書案(事務局資料)を示しています。

今回はこの中から、衛星コンステレーションの特徴と概要、参入状況についてとりあげたいと思います。

衛星コンステレーションの特徴は、多数(数十機~数万機)の小型衛星を軌道上に打ち上げ、一体的に機能させるシステムです。地球全体をカバーできるため、①通信サービス、②地球観測サービス を効率的に実現することができます。

また、地球周回衛星を用いることから、必然的にグローバルサービスの展開が可能になります。

"コンステレーション"とは星座の意味を指すようです。

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出典:総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会(第35回)2022.4

小型衛星コンステレーションによる通信サービスの例では、SpaceX社 Starlink(米国) 、OneWeb社 OneWeb(米国)、そして、Amazon社 Project Kuiper(米国)の取り組みを紹介しています。

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出典:総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会(第35回)2022.4

小型衛星コンステレーションによる地球観測の例では、アクセルスペース(日本)、Synspective(日本) 、ICEYE(フィンランド)の取り組みを紹介しています。

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出典:総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会(第35回)2022.4

衛星コンステレーションによる通信事業の参入一覧は、以下のとおり、欧米の事業者、最近では中国の事業者も参入しています。

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出典:総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会(第35回)2022.4

衛星コンステレーション事業は参入・退出の歴史です。これまでの歴史をみると、事業破綻もあり、参入・退出の歴史があります。

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出典:総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会(第35回)2022.4

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