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加熱する世界のベンチャーキャピタル投資と日本の遅れ

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内閣府は2021年2月21日、「総合科学技術・イノベーション会議第1回 イノベーション・エコシステム専門調査会」を開催しました。

今回は、加熱する世界のベンチャーキャピタル(VC)投資と日本の状況について、とりあげたいと思います。

日本のベンチャー投資は増加トレンドである一方、先進・新興諸国の投資額はそれ以上のペースで急増しています。

一方、日米中でVC投資額を比較すると、日本の投資額は明らかに低いことがわかります。

政府では、世界と伍するスタートアップ・エコシステムの形成のためには、政策の抜本的強化が急務と指摘しています。

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出典:内閣府 総合科学技術・イノベーション会議第1回 イノベーション・エコシステム専門調査会 2022.2

日本のベンチャー投資動向をみてみるとどうでしょうか。

直近10年間、国内VC投資は概ね堅調に増加しています。2020年はコロナの影響で一時的に投資額が減少するも、2021年は再び増加トレンドとなり、過去最高の投資額を記録。1社あたりの資金調額も増加傾向とはなっています。

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出典:内閣府 総合科学技術・イノベーション会議第1回 イノベーション・エコシステム専門調査会 2022.2

日本のスタートアップ・エコシステムの課題も指摘されています。

日本は技術力があるにも関わらず、それがスタートアップに結びついていない状況で、グローバル市場進出に必須の大型投資(レイター)、海外VCからの投資は致命的に少額となっています。

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出典:内閣府 総合科学技術・イノベーション会議第1回 イノベーション・エコシステム専門調査会 2022.2

スタートアップの成長に必要なメンター(指導者)、アクセラレータ(支援プログラム)の不在。大学においても、起業家教育、支援プログラムはごく一部に留まる。都市としての競争力不足とも指摘しています。

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出典:内閣府 総合科学技術・イノベーション会議第1回 イノベーション・エコシステム専門調査会 2022.2

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