DX解説（３４）ITはビジネス戦略起点で考える

DX推進による成果をあげ、価値創出につなげていくためには、どんなITツールを活用しても成功に導くことはできません。

価値創出に向けては、ビジネス戦略を起点に検討を行い、その手段の一つに、ITツールであり、デジタルテクノロジーとなります。

ビジネス戦略を策定し、施策の検討の中で、それらを実現する手段としてのIT企画や施策の実施となります。

これらのビジネスモデルの実践評価を行い、フィードバックをすることで、段階的に、精度を高めていくことが重要となります。

IT起点で検討を行うと、業務改善や効率化にとどまってしまい、ビジネス変革につながらないケースが多くなる懸念があります。

デジタル技術を活用するという目的と手段が逆になってしまうと、いろいろとデジタル技術を活用して、施行したけども、結局何にもつながらなかったので、進歩なしという状況にも落ちいいってしまいます。

PoC貧乏にならないためには、しっかりとビジネス戦略起点で、その手段としてITやデジタルの活用を進めていくことが重要です。

出所：経済産業省 デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ 2020.12

※経済産業省は「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ」（2020年12月28日）を公表しており、この資料からも適宜引用しています。