DX解説（２６）データを活用する組織文化を作る

DXを推進していくためには、大きく分けて３つのハードルがあります。

一つは、組織のハードル、２つ目はシステムのハードル、そして、３つ目はデータのハードルです。

第一歩として、組織文化を作ることがあります。

DXの推進には、

デジタル技術を活用して、新たなサービスやビジネスモデルを創造して顧客の価値体験の変革し、自社の事業と組織の変革、意識や制度改革を経営の視点で遂行し、他社より早く競争優位性を確立すること

が重要となります。

DXの推進にはデジタル技術の活用やデータ活用などが注目されますが、組織変革、意識や制度改革も含めて、取り組んでいく必要があります。

DX推進にあたっては、多くがPoCから始めて検証を行っています。PoCは個々人がデータを活用する意識を持つようになる組織文化づくりの側面を持つという指摘もあります。

経営層はPoCを始めやすい環境を整え、組織のビジョンに基づいて複数のPoCに関してもPDCAを回していくことが重要であるとしています。

出所：経済産業省 デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ 2020.12

まずは、小さい組織から始めてPoCなどを通じて、成功体験を積み上げていく、といったことも重要となります。

※経済産業省は「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ」（2020年12月28日）を公表しており、この資料からも適宜引用しています。