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DX解説(9)DX推進のためのデータドリブン経営とIT連携

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デジタルトランスフォーメーションの目的は、ビジネスサイクルを素早く回す仕組みをつくり、アジャイル開発やDevOpsなどを導入するだけではこの目的は達成されず、組織文化やビジネスプロセス、製品/サービスに至るまで企業全体で取り組む必要があります。

プロセスとしてのデジタルトランスフォーメーションを推進するために、まず経営者が明らかにし、全社で共有していなければならないのがビジネスにおけるビジョンで、経営者がきちんと将来のビジネスを見据えた上で取り組みの方向性を指し示す必要があります。

企業がデジタルトランスフォーメーションを推進していくためには、データが重要となります。ビジネスの判断には、データが必要不可欠です。

企業の経営者は、ビジョンに沿ったビジネス戦略を策定、ビジネス戦略を実行する仕組みを踏まえ、CIOやCTOがリードするIT部門では実現性などの技術的サポートを実施する。

DX推進のためには、負債となっているレガシーシステムの刷新が必要になり、余剰リソースをDXの推進にシフトしていくといったことも重要となるでしょう。

収集されたデータは、データサイエンティスト等を通じて、判断の指標など、分析面のサポートを実施する。 

データの収集には、データの収集方法、蓄積、加工・蓄積、データの可視化などのプロセスも重要となります。

企業の経営者は、これらの分析結果から判断し、データに基づく戦略の見直しといったように、サイクルを回していくことで、データドリブンの経営の精度を高めていくことが重要となっています。

多種多様なデータのうちどのデータをどうやって収集し、どのように分析して活用するかを含めて戦略を立て、そのため、ビジネスの判断を下す経営者もITの知識やビジョンを持ち、IT部門と密に連携することが重要となっています。

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出所:経済産業省 デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ 2020.12

※経済産業省は「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ」(2020年12月28日)を公表しており、この資料からも適宜引用しています。

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