オルタナティブ・ブログ > 『ビジネス2.0』の視点 >

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

DX解説(15)DXの成功パターンの策定

»

経済産業省が公表したDXレポート2では、経営者は、経営と IT が表裏一体であるとの認識を持った上で、次の二つの視点に基づいて DX に向けた戦略を立案する必要があるとしています。

ビジョンや事業目的といった上位の目標の達成に向けて、デジタルを使いこなすことで経営の課題を解決するという視点

デジタルだからこそ可能になる新たなビジネスモデルを模索するという視点

デジタルによる既存ビジネスの事業改革と、新しいビジネスの創造の2つの点です。

これに対して、一部の経営者からは、DX について「具体的に何をすればよいのかわからない」といった声も聞かれているとしています。

対応策としては、以下のポイントを示しています。

DX の具体的な取組領域や、成功事例をパターン化し、企業において具体的なアクションを検討する際の手がかりとなる「DX 成功パターン」を策定する。

ビジョンや事業目的を示し、DXに向けた戦略の策定では、DXを推進するための目的やCEOの役割などをあげています。

これを活用することにより、企業は DX の成功事例の中から自らのビジョンや事業目的の実現に資するものを選択することで、DX についての具体的な取組を推進できるようになるとしています。

スクリーンショット 2021-01-24 12.49.58.png

出所:経済産業省 デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ 2020.12

※経済産業省は「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ」(2020年12月28日)を公表しており、この資料からも適宜引用しています。

Comment(0)