DX解説(14)既存システムを含めてデジタルトランスフォーメーション
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よく、デジタルトランスフォーメーションはどこまでを指しているのか、議論していますが、経済産業省が公表した「DXレポート2」では、ビジョンに向けて既存システムを含めてデジタルトランスフォーメーションであると整理しています。
デジタルトランスフォーメーションにおいて、既存システムは新規構築するシステムと相互に連携しながら見直し、デジタルエンタープライズの実現を目指すことの必要性を示しています。
出所:経済産業省 デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ 2020.12
既存システムのシステム更改時に、システムのリフト&シフトや縮小を行うことで、システムコストや運用コストを抑えていきます。また、既存システムの刷新(リアーキテクチャ)などを通じて、モダナイゼーションを勧めていくこともポイントとなります。
新システムでは、AIやIoT、クラウドなどのデジタルテクノロジーを活用し、既存システムと相互に連携しながら、既存システムを段階的に見直すといったことが重要であると指摘しています。
経産省のDXレポート2では、「先般のDXレポートでは「DX=レガシーシステム刷新」など、本質ではない解釈を生んでしまっているという」という問題点も指摘しています。
ビジョンに向けて既存システムを含めてデジタルトランスフォーメーション、これは示すのはかんたんですが、大きなハードルは超えて推進していく必要があります。
※経済産業省は「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ」(2020年12月28日)を公表しており、この資料からも適宜引用しています。
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