新型コロナウイルスの混乱を受けて取締役会の69%がデジタル・ビジネス・イニシアティブを加速
米調査会社のガートナーは2020年9月30日、デジタル・ビジネス・イニシアティブに関する調査結果を公表しました。
ガートナー、COVID-19による混乱を受けて取締役会の69%がデジタル・ビジネス・イニシアティブを加速させたとの調査結果を発表
本調査によると、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による混乱を受けて取締役会の69%がデジタル・ビジネス・イニシアティブを加速させたとの調査結果となっています。
取締役会のほぼ半数がパンデミックの影響として自社のビジネスモデルが変わると考えていることも明らかになったとしています。
ガートナーでは
エグゼクティブ・チームが今回のパンデミックの拡大に伴う短期的なリスクよりも、その先の未来へと焦点を合わせることを支援する上で、取締役会は非常に重要な役割を果たします。テクノロジ主導のデジタル・トランスフォーメーションは、危機を乗り越えてより強い企業になるために、従業員、顧客、サプライチェーン、そして広範なブランドへの影響に対応する上での強力な要素になり得ます。また、そうなるべきです
と指摘しています。
短期的なところよりも、持続可能性を意識したビジネスモデルへの転換が重要になってきていると考えられます。
ガートナーでは、取締役会の大多数 (67%) は、パンデミックの影響としてテクノロジ関連予算が増加すると予測する一方、マーケティングや人事などの部門では予算が削減されると見込んでいます。今回のサーベイへの回答者は、2020年のIT予算が約7%増加すると予測しています。
出所:ガートナー 2020.10
COVID-19の感染拡大をきっかけに、今後2年間は、デジタル・テクノロジ・イニシアティブが取締役会にとっての最大の戦略的ビジネス優先課題となり、カスタマー・エンゲージメントとリモート・ワークフォース管理がそれに続く課題と予測しています。