新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた健康経営
経済産業省は2020年7月16日、「第24回 次世代ヘルスケア産業協議会 健康投資ワーキンググループ」を開催しました。
この中から、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた健康経営についてとりあげたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の影響により、直接の感染症予防対策だけではなく、在宅勤務等のこれまでとは異なる働き方に伴って生じる新たな健康課題への対応も必要となっています。
新たな健康課題として考えられるものは、
① 新型コロナウイルス感染症による健康課題
② 新しい働き方(テレワークの増加等)による健康課題
が大きなポイントとなっています。新型コロナウイルス感染症への対応はもちろんのことですが、テレワークなどによる、生活週間の悪化やメンタルへの影響は企業にとっても大きな経営課題となっていくことが予想されます。
健康経営銘柄企業等の具体的な対応例では、
外出時感染リスクの軽減
自社で作成した体操動画の配信
健康ポイントプログラムへの項目追加
会社負担による在宅時の業務環境整備
オンラインでのメンタルヘルスケア
となっており、
今後、健康経営としてどう評価し推進していくか、というのが議論の大きな論点となっています。
出所:出所:第24回 次世代ヘルスケア産業協議会 健康投資ワーキンググループ 2020.7
健康に対する意識の変化では、
新型コロナをきっかけに7割の回答者が「健康意識が変化した」とする調査も紹介しており、テレワーク・外出自粛などによって体重変化への意識も高まっているとしています。
また、テレワークを実施する企業も、従業員の健康管理上の課題を認識しています。
出所:出所:第24回 次世代ヘルスケア産業協議会 健康投資ワーキンググループ 2020.7
新型コロナウイルス感染症による健康課題への対応と、新しい働き方(テレワークの増加等)による健康課題への対応、この対応をしっかりと推進する企業、つまり、健康経営を推進する企業が今後、評価されていく一つの指標となっていくことは十分に考えられるでしょう。