約9割の企業がクラウドサービスを利用するも、全システムまたは大半のシステムで利用しているのは約2割
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日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)とアイ・ティ・アール(ITR)は2020年3月16日、「企業IT利活用動向調査2020」の一部結果の速報を公表しました。
本調査では、
・働き方改革に関する企業の取り組み
・システムのクラウド移行
・問題となる情報セキュリティにまつわるインシデントや個人・情報保護法再改訂の動きへの関心
・GDPR(EU一般データ保護規則)への対応状況を含むグローバルでのセキュリティガバナンス、
・システムの脆弱性を検査する情報セキュリティ監査の実施状況
などについて調査・分析しています。
今回は、システムのクラウド移行についてとりあげたいと思います。
企業のシステムのクラウド化の状況を見ると、クラウドサービスを利用している企業は9割近くに上っています。
その利用範囲は一部のシステムが約半数の48.3%を占めています。続いて、半分程度のシステムで利用している企業は18.1%、大半のシステムが15.4%、全システムでクラウドサービスを利用している企業は3.5%にとどまっています。
クラウドサービスの導入はかなり進んできており、全くクラウドサービスを利用していないのは11.8%です。
クラウド利用が有益であることは認識されてきており、一部のシステムでの利用から、どこまで社内のシステムの広範囲に広がっていくかが、ポイントとなるでしょう。
クラウドの利用状況
出所:JIPDEC/ITR 企業IT利活用動向調査2020 2020.3
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