2015年の国内OpenStackエコシステム市場は前年比2.5倍の20億円超、2019年には363億円の市場規模に

調査会社のIDC Japanは2015年10月26日、国内OpenStackエコシステム市場予測を発表しました。

調査によると、2015年の国内OpenStackエコシステム市場は前年比2.5倍の20億4,500万円を見込んでおり、2016年は61億5,000万円、2019年には363億円に達すると予測しています。

OpenStackエコシステム市場は、企業や組織がOpenStackを使用してクラウド基盤を構築するために投資するハードウェア（サーバー、ストレージ、ネットワーク機器など）、ソフトウェア（OpenStackディストリビューション、OS、仮想化ソフトウェアなど）、プロフェッショナルサービス（コンサルティング、システム構築／開発など）の金額を含めているといいます。

2014年から2015年にかけては、大手のコンテンツサービスプロバイダーやSNSプロバイダー、パブリッククラウドサービスプロバイダーを中心に採用実績が増加するとともに、導入の可否を判断するための検証を行う企業も増加しているといいます。中期的には大手一般企業のプライベートクラウド基盤における採用など企業向けの実績も増加していくと予測しています。

IDC Japanでは、OpenStackは、オープンソースベースのクラウド基盤構築／管理ソフトウェアで、3万人以上のコミュニティから構成され、年2回のバージョンがアップが行われており、常に最先端の技術が早いスピードで取り込まれるとともに、機能の改善や拡張も行われるとしています。

OpenStackは、2015年10月15日に12番目となるOpenStack Libertyがリリースされ、クラウドビルダーやクラウド事業者、ユーザーのニーズに対応した、パフォーマンス、拡張性、安定性、管理性の向上などための新機能や機能改善が加えられています。

出所：IDC Japan 国内OpenStackエコシステム市場予測 2015.10