クラウドサービスブローカー市場と位置付け
企業ユーザのクラウドサービスへのニーズが多様化しており、企業ユーザのニーズにあわせて最適なクラウドサービスを提供するクラウドサービスブロカー(CSB)への注目が高まっています。米調査会社のMarketsandMarketsによると、クラウドサービスブロカーのマーケットはグローバルで2013年の16億ドルから、年平均46.2%で成長し、2018年には105億ドルまで成長すると予測しています。おそらく、IaaSの市場の伸びよりも高いでしょう。
「Make sense of cloud service brokers」2015.4.3 infoworld
の記事から少しまとめをしたいと思います。
本記事では、CSBは、以下のようなことができるとしています。
CSBは、パフォーマンスや信頼性が高く費用対効果の高いサービスを自動的に選択
CSBは、自動プロビジョニングやサービスのパフォーマンス等のモニタリングをするマネージドサービスを提供
CSBは、クラウドサービスの利用や価格、パフォーマンスの状況などをレポート
CSB には、AppDirect, Ensim, Gravitant, Jamcracker, Parallels, Ostrato, Nervogridも含まれるとしています。
クラウドサービス市場では、AWSやAzure、Google、Softlayerなど、規模の経済(スケールメリット)を活かしたIaaS事業者が、市場をリードして、クラウドエコシステムを形成しています。
しかしながら、CSBが窓口となって対応する案件が増え、実績を積んでいくようになれば、企業ユーザへの提案力はむしろCSBが強くなり、将来的には、IaaS事業者中心のクラウドエコシステムからCSBを中心としたクラウドエコシステムにシフトしていくということも十分に考えられるのかもしれません。