「Open Compute Project Engineering WorkShop Tokyo」に参加して
2014年9月18日に、「OCP Engineering WorkShop」がパレスホテル東京で開催されました。
簡単にWorkshopの模様をご紹介したいと思います。プログラムは以下のとおりです。
最初に、OCP Foundation Executive Director のCole Crawford氏によるOpen Compute Project の取り組みについての紹介です。
現在、150の企業が参加しており、最近ではIBMをはじめとした企業も参加しています。
APAC地域では、日本が初めて展開し、韓国、台湾、フィリピン、オーストラリア、ニューランドなどに拡大し、世界各地で今回のOCP Engineering Workshopを開催し、エコシステムを拡大しています。
OCP Foundation の組織図は以下のとおりです。
OCPのプロジェクト紹介では、エンジニア向けのコミュニティ、プラットフォームとしてのソリューションプロバイダー(ブローカー)、そして、ユーザ向けのデータセンターソリューションなどを提供するなどの役割を持っています。 すでにRackspaceなどの事業者がOCPの仕様で環境を構築しサービスを提供しています。
OCPでは、サーバーやストレージ、データセンターデザイン、オープンラックなどの8つのトッププロジェクトで活動をしています。OpenStackとの連携やAPIによるエコシステムなど領域を拡大させています。
OCPでは、1000のドライブを一つのペタ級のストレージへの集約や、価格を50%以上削減するとともに電力料を80%の削減を目指しています。
これまでの電力会社から電力を供給していましたが、データセンターを構築するのはPUEは1.9程度でしたが、OCPでは、フェイスブックのデータセンターに代表されるようにラックの収容の効率化などの電力削減により、1.07を実現しています。
OCPでは、OCPの認定(Certificate)を受けた事業者が、供給事業者となってユーザに提供する仕組みをつくっています。
台湾のITRIなどでは、認定プロジェクトをすすめ、OCP Leadyのプロダクトを提供しています。
日本ではCTCが提供しています。
OCP Adoptionでは、フェイスブックのほか、ラックスペースやマイクロソフトなどが名前を連ねています。
新たなOCPのテクノロジーでは、Quantaやラックスペース、AMD、ARM、Servergy、OpenPOWERなどが提供しています。
OCPでは、サーバーからネットワークまで様々な領域をカバーし、エコシステムを拡大させています。
新たなインキュベーションプロジェクトでは、以下の3つが始まっています。
プロジェクトのステータスは以下のとおりで、それぞれ拡大をみせています。
マイクロソフトやIBMに代表されるように大手の事業者にOCPに参加しているように、参加企業も増え、プロジェクトの領域も拡大しています。
次にVP of Channel Development のSteve Helivie氏より、OCPのチャネル戦略やOCPへのContribution、OCP Certificationなど、OCPの活動への具体的な取り組みが紹介されました。
Compiance and Interoperabilityのセッションでは、YF Juan氏より、台湾のITRI OCP Certification Centerの2013年と2014年の取り組みを紹介しています。
ITRIでは、OCP Certification のテストプログラムを提供しています。
OCP Certification のプロセスは以下のとおりです。
OCP Certificationを行う事業者は以下のとおりです。
Open Compute Project Certification Testing CenterのURは以下のとおりです。
http://www.ocpcertificationcenter.org/