ビッグデータ&オープンデータのビジネスエコシステム
ビッグデータやオープンデータのビジネスを考える上で、他のビジネスと同様にエコシステムが重要になります。それぞれの事業者のプレイヤーとその役割について私なりに整理をしてみたいと思います。
Data Provider
ビッグデータやオープンデータを保有し、第三者に提供する事業者
(例:JR東日本、TSUTAYA、ドコモ、政府・自治体等)
Data Broker
Data Provider間のサービス提供や契約締結の仲介者、データマーケットプレイスの提供者
Data Service Enabler
ビッグデータを活用したプラットフォーム環境を構築するための必要なIT製品、ソフトウェア、クラウドサービスの提供者
Data Integrator
データを活用したデータ分析による意思決定支援を行う事業者もしくはデータを開発してサービスを提供する事業者
Data Consumer
ビッグデータやオープンデータを活用したサービスの利用者および組織に属する管理者
これらのデータ活用においての技術トレンドにも整理してみましょう。
ビッグデータやオープンデータのビジネスを展開していく上では、IOT(Internet of hings)やM2M(Machine to Machine)や、スマートマシーン、AI(人工知能)などのように膨大なデータを収集し、処理するようなデバイスやマシンが必要となります。
これらのデータを活用しデータの分析収集は、データサイエンティストに代表されるように高度な人材育成も必要となります。
また、データドリブンのビジネスだけの視点だけでなく、社会インフラや医療・教育や、マーケティング、新たな産業の創出といったように、社会課題の解決やビジネス創造につながるデータ活用やサービス活用が重要となっています。
以上のように、ビッグデータやオープンデータのビジネスを考える上では、各プレイヤーが収益を生み出すモデルを作り、エコシステムを形成する仕組みづくりが、重要となってきているといえるのかもしれません。