法人向けモバイルSaaSとiPhone
クラウドコンピューティングが進むと、パソコンよりもむしろ機能に制限のある携帯端末の利用価値が高まってくると考えています。
先日、「iPhone 3G 企業に1000台規模の初の大口契約、法人市場への普及は?」のブログを書かせていただきましたが、法人市場への導入も始まっています。
ITmediaの『「モバイルSaaSはiPhoneなしに考えられない」――ソフトバンクの中山氏 』の記事を読むと、中山氏は以下のようにコメントをされています。
iPhone 3Gには、GPSや無線LAN、8Gバイト/16Gバイトという豊富な内蔵メモリ、PC向けサイトをストレスなく閲覧できるWebブラウザ (Safari)など多彩な機能が備わっているが、中でもOSのアップデートで“端末が陳腐化しない”点や、App Storeでさまざまなアプリが提供される点が、法人端末としてのメリットになるという。法人端末はコンシューマー向け製品と異なり、長期にわたって利用 することが多く、ロングライフ製品であることが強みを発揮するというわけだ。
また、Microsoft Exchange ActiveSyncとCiscoのVPN Clientがあらかじめインストールされている点を強調しています。その他、「グループ通話(最大6人まで同時通話可能)」やGogle Mapsと連動したGPS等も紹介しています。
ポイントとなるのは、iPhone向けのSaaS型を含めたビジネスアプリケーションです。
- Salesforce Mobile for iPhone 3G (SaaS型の営業支援ツール)
- IBM Lotus iNotes (電子メールやスケジュールやデータ共有等のグループウエア)
- Oracle Business Indicators (経営の分析ツール)
- CACHATTO for iPhone 3G (混在する社内グループウェアのWeb利用ができる)
その他にも法人向けのビジネスアプリケーションは出てきており、かなり充実してきています。個人向け市場において、予想以上に苦戦を強いられているiPhoneですが、法人向け分野の市場は潜在的に大きいのかもしれません。