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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

クラウドコンピューティング普及のためのネットワークの役割

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クラウドコンピューティングの最近の記事を読んでいると、SaaSやPaaS、グリッドやゆユーティリティーコンピューティング等、インターネットをベースとした、上位レイヤの話が中心になっています。

ITmediaエンタープライスの「NTT Com、NTTデータ、NTTがSaaS事業者向けサービス基盤を開発」の記事によると、NGNやVPN経由で接続できるSaaSの共通基盤を開発するようですが、まだまだ通信キャリア側の存在感は薄い印象をもっています。

 

総務省は9月4日、8月7日に開催した「通信プラットフォーム研究会」(第6回)の配布資料を公表しました。これまでの研究会議論の概要、そして、検討の方向性(第一次案)を提示しています。

この中での議論のポイントを自分なりに整理すると、2010年初頭には固定網と携帯網の融合、つまり、FMC(Fixed Mobile Convergence)が進展する可能性が高いとしています。そして、ネットワークのシームレス化に対応したプラットフォーム機能のあり方を検討すべきとし、特に、NGNが提供するサービス基盤のSDP(Service Delivery Network)が重要な役割を担うのではないかとしています。

そして、最後に認証基盤に構築に係る検討の方向性についての考察があり、NGN、インターネット、モバイルビジネスのそれぞれの認証基盤の特性を踏まえ、異なるネットワーク上で仮想的・共通的に機能する認証基盤を構築するための環境整備を図る方向で検討してみてはどうか。としています。

 

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総務省が作成した資料によると、クラウドコンピューティングにアクセスするNGN、インターネット、そしてモバイルNWの3つのネットワークをあげ、それぞれ3つの認課金等の認証基盤があげられています。

クラウドコンピューティングの実現において、このネットワークと認証基盤のあり方ももっと一般に広く議論されるべきではないかと感じているところです。


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