「i-Post構想2012」って皆さん知ってますか?
ソフトバンクモバイルによるiPhone発売の発表は、市場に大きなインパクトを与えました。昨日、「ソフトバンクモバイル「iPhone」発売で気になるドコモの動向と携帯市場のビジネスモデル」を書きましたが、非常に多くの方にアクセスしていただき、その関心度の高さを改めて感じさせられました。
さて、話はがらっと変わりますが、皆さん「i-Post構想」という言葉を聞いたことがありますでしょうか? iPhoneやiPod似たような端末を思い浮かべる人ももしかしたらいるかもしれません。
総務省は、6月3日、「i-Post構想2012」の公表を発表しました。この「i-Post構想2012」とは、「国際分野における郵政行政の在り方に関する懇談会」で取りまとめられた報告書です。その内容とは、
グローバル化と社会経済活動においてICTの利活用が広まり、郵便事業・市場が世界的にダイナミックに転換期を迎えている状況下で、郵政行政としてとるべき国際的対応の在り方について検討するというものです。
国際郵便の課題を下記のとおりレイヤに分けて整理しています。通信レイヤばかり見ている私にとっては、新鮮なレイヤ構造に見えます。
そして、「i-Post構想2012」における国際対応の基本的枠組みについて以下のとおり整理をしています。
グローバル社会における国際郵便のユニバーサル・サービスの維持・向上=次世代ユニバーサル・サービスの実現を目標としています。
インターネットのブロードバンド化が進み、世の中の構造のフラット化が進み、様々なコンテンツなどの情報を一瞬のうちに世界中で共有できる時代になりました。
そういう観点で見ると、郵便事業もよりダイナミックにグローバル化を進める必要があり、同時に日本国内も含めたユニバーサルなサービスもさらに充実度を高めていくことが求められています。
iPhoneやiPodが日本市場をにぎわしていますが、日本の「i-Post構想」が世界をリードするようリーダシップを発揮することが期待されるところです。