アップル「MacBook Air」、ASUS「Eee PC」等多様化するモバイルノートPC
皆さん既にご存知で購入された方も多いと思いますが、アップルは1月16日(米国時間1月15日)に「MacBook Air」が発表されました。MacBook Airは13.3インチワイド液晶ディスプレイを搭載し、本体サイズは325(幅)×227(奥行き)×4~19.4(高さ)ミ リ、重量は約1.36キロで、MacBookおよびMacBook Proの中で最も薄型軽量で、一番薄い部分で4ミリという「世界最薄」のモバイルノートPCです(関連記事)。
アップルストアでの価格は、Core 2 Duo 1.6GHzと80GバイトHDDを搭載したモデルが22万9800円、Core 2 Duo 1.8GHzと64GバイトSSDを備えたモデルが38万8400円となっています。
日本では1キロを切るモバイルノートPCが出回っており、1.36キロはやや微妙ですが、バッテリーの連続駆動時間も約5時間もあるので、外出先で「MacBook
Air」を利用するケースも多く見られるようになるでしょう。アップルが小型・軽量パソコン市場への参入の第一歩と言えるでしょう。
WiMAXの導入でワイヤレスブロードバンド化や端末のオープン化が進み、外出先での音楽や動画のダウンロードや視聴等も当たり前の時代になり、モバイルノートPC市場は今後大きく伸びることが予想され、主導権争いも激しくなるでしょう。
アップルの高級感のある「MacBook Air」に対してモバイルノートPCのボトムアップの動きも顕著です。「Eee PC日本上陸のインパクトは・・」でもご紹介しましたが、1月10日、ASUSTeK
Computerは、ゼロスピンドルA5モバイルノートPC「Eee PC 4G-X」を発表しました。1月11日より予約販売の受付を行い、1月25日に発売される予定です。価格はアップルの「MacBook Air」の最上位機種の7分の1以下という49,800円前後の価格帯です。
その他、外の持ち運べるモバイルノートPCと言えば、PanasonicのLet'snote(レッツノート)R(10.4型)、東芝のdynabook
SS RX(12.1型ワイド)、ソニーのVAIO(TypeG、TypeT、TypeU)、そして富士通のLOOX R、LOOX Uや工人舎のSHやSRシリーズなどがあげられます。
また、今後は、ノートパソコンをそのまま小さくするコンセプトのUMPC(ultra mobile PC)やOSをLinuxに搭載し用途を限定したMID(mobile internet device)等のモバイルに特化したモバイルPCが増えてくるでしょう。外出だけしか使わないセカンド端末としてのニーズも次第に高まっていくものと考えています。
モバイルノートPCは、「MacBook Air」や「Eee
PC 4G-X」に代表されるように、価格も高価格のものから低価格まで、そして機能も高機能から機能限定型、そして大きさもかなり軽量のものも増えてきてランナップが充実してきています。多様化するモバイルPCは、それぞれ個々の利用用途(目的)によって様々な選択肢の中から選べる時代になりました。今回の「MacBook Air」や「Eee PC 4G-X」の登場により、モバイルPC市場は大きく変化していくのではないかと感じています。