グローバル企業のコミュニケーションツールとしての企業内ブログ/SNS
企業向けのブログやSNS等のWeb2.0の導入がコンシューマー向けて比べてゆっくりですが、着実にすすみつつあります。gooリサーチが実施した「社内におけるWeb 2.0サービスの利用状況と今後の展開について」(2006年12月27日~12月28日)によると、社内向けのWeb 2.0サービスについて、導入しているという回答が9.1%となっています。プライベートでWeb 2.0サービスを利用している人が社内における同様のサービスを活用している(活用したい)という傾向もあるので、今後も導入がすすむものと考えられます。
一方、企業向けのブログやSNSの導入は、多くは日本国内のみの利用となっています。コンシューマの世界ではMySpace等世界規模に展開するSNSが約1億人の会員数を誇っているので、いずれ企業にとってもグローバルなコミュニケーションツールとして認知されていくではないかと考えています。
企業において国内でビジネスの交渉や調整をする場合は、何度かは対面で対応をしますが、海外との交渉や調整の場合は多くは電話やネットで行うのが一般的です。そのためどうしてもコミュニケーション不足になり、習慣や文化も異なるため、仕事の行き違いが生じる可能性は国内に比べて多くなると考えています。私も7年前マレーシアで仕事をしていた時にやはりコミュニケーションの難しさを感じました。
グローバル企業においてブログやSNSをコミュニケーションツールとしてグローバルに展開していくにあたって、やわらかい情報の交換からはじめることができます。また、ブログもSNSも世界的に認知されているWeb2.0のサービスですので、「つながり」を強めお互いを理解しあっていく点では最適なコミュニケーションツールだと考えています。多言語対応や翻訳機能等いくつかクリアしていく課題はありますが、グローバル企業がいつか世界規模で利用する日がくるのではないかと考えています。