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Microsoft Researchの16人の研究者による「2016年は○○な年になるだろう」予測

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Microsoft Researchは、ネイサン・ミアボルドがビル・ゲイツに進言したことで1991年に開設された研究所。アイティメディア本体でも何度かご紹介しています。最近では機械学習系の記事が多いです。

先日、その研究者16人に未来についてインタビュー、という記事を読んだので、「2016年はどんな年になるか?」という質問の答えの部分だけご紹介。research.jpg

仕事柄、新しい技術についてキーワードだけでも知っておかないといけないので、自分のための覚書でもあります。

それぞれのお名前にリンクをはったので、興味のある人についてのさらなる情報はそちらをどぞ。メンバーは、現在Amazonで無料提供しているSF短編集のためのインタビューを受けた人たちだそうです。

クリス・ビショップ
スマートフォン用の3Dカメラ(depth camera)の面白い新アプリが出るだろう。

ダグ・バーガー
データセンターで「FPGA」のような再構成可能コンピューティング(reconfigurable computing)がメインストリームになるだろう。

ビル・バクストン
(現在のような)やすっぽいデジタルガジェット(!)の時代は終わりに近づき、業界と消費者の関心は技術から人間の経験、価値、可能性に移行するだろう。

リリー・チェン
最初に就く仕事が(会社のような)物理的な場所ではなく、バーチャルなものになる若者が増えるだろう。こうした傾向によって、われわれは働き方や、都市や地域コミュニティーの設計方法の再考を迫られるだろう。

ケイト・クロフォード
ヘルスケア、住宅供給、採用決定などに影響するビッグデータシステムに正当な法的保護が組み込まれはじめる年になるだろう。

リー・デン
AI(人工知能)技術が一般の人々の日常生活に溶け込むだろう。

ジャスミン・フィッシャー
クラウドプラットフォーム技術の、患者の生活を一変させる可能性が認識され始めるだろう。

シャオ・ウェン・ホン
Web動画配信がテレビ配信を超え、中国国民の多くがオリンピックをテレビよりもWebで視聴するだろう。「Project Oxford」のような動画解析技術により、クラウド上のビデオプロセッシングがより高度になるだろう。

エリック・ホーヴィッツ
(Cortanaのような)パーソナルアシスタントが人々にとって重要なことを理解することでさらに役立つようになるだろう。

ルーカス・ジョッパ
第六絶滅期の到来を回避し、地球上の生命を追跡、モデリング、管理する方法を変革するための技術の可能性に世界が気づくだろう。

ブライアン・ラマッキア
量子コンピューティングの発展により、この技術が今日広く使われているすべての公開鍵暗号方式に取って代わる兆しに大きな注目が集まるだろう。

プレストン・マカフィー
シリコン・バレーはUberの価値はデータではなく市場にあることに気づくが、それは楽天的すぎる。ビッグデータバブルはまだ続く。(すみません、ちょっとちがうかも。)

スリラム・ラジャマニ
Intel SGX」のような次世代セキュリティソリューションが市場に登場し始め、セキュリティの概念を変えるだろう。

クリスタ・スヴォラ
「LIQUi|>(Language-Integrated Quantum Operations)」でのプログラミングによるリアルワールドの新しい量子アルゴリズムの発達があるだろう。多くの人々が量子メカニックになるかも。

チャンドゥー・セカス
インド僻地のネット接続環境が整い始め、インドの多くの地域がオンラインになるだろう。

ジャネット・ウィン
大統領候補者らは、国家安全保護と個人情報保護の必要性の対立における暗号化されたコミュニケーションの役割について討論するだろう。(2016年は大統領選挙の年)

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