国勢調査で動員される統計調査員は約81万人(平成22年度調べですが)
国勢調査の回答、もうしましたか? というか、書類を手渡しで受け取りました?
さきほど国勢調査のパスワード入り用紙、無防備に郵便受けに? 総務省「調査員の指導、行き届かなかったかも」という記事が出て、あらら~と思ったもので。
私は在宅仕事なので、9月10日(平日)の午後に調査員さんから直接書類を手渡してもらいました。でも、私がほんとの住人なのか、たまたま遊びに来ていたおばさんなのか、空き巣狙いなのかの確認はありませんでした。
そして、この記事を読んだ複数の知り合い(自宅警備員を含む)が、「家にいたのにそっとポストに入ってた」とか、「外出が多いからか、ポストに入ってた」と言ってます。
国勢調査のキャンペーンページには「不在だった場合、連絡メモを配布します。」と書いてありますが、そうではない人が多いようです。
ところで調査員の方ってどうやって調査員になるんだろうと統計局のページを見たところ、登録制なんですね。身分的には公務員です。そして、ちゃんと報酬が支払われます。
平成22年度のなので古いですが詳しい資料(リンク先はPDF)をみると、「各調査ごとにそれぞれ必要となる業務量を勘案して設定した稼働日数を乗じて算出した額を報酬として統計調査員に支給している。」とあります。
私は町田市に住んでいるですが、今ぐぐったら求人情報サイト(イーアイデム)に今回の国勢調査員の募集ページが残ってました(すぐなくなると思いますが一応リンクを張りました)。1人当たり80~160世帯を担当し、120世帯を担当した場合の報酬は約7万円とあります。
仕事をちゃんとやったかどうかのチェックというか査定というか評価、は基本的には"推奨"はされているけど実質はないことも、先の資料に書いてあります。いわく、調査員の評価を行った自治体は全体の9.7%だった、と。
これではよほど意識の高い人じゃないと、いっつも留守の家を住人に会えるまで何度も訪問する気にはなれないのが人情というものです。都心の個人向けマンションとかだと手渡しはとても難しそう。
国勢調査で動員される調査員の数は全国で81万人以上(これも平成22年の数字)ということで、その全員が意識が高いというのはとても考えにくいです。
アイティメディアの記事には"総務省統計局の担当者は、「指導の徹底が行き届かなかったかもしれない」と話している。"とありますが、指導する側の全員がインターネットのIDとパスワードの重要性がちゃんとわかっていたのかどうかもあやしいと、つい最近の事件を思い出すと心配してしまいます。
そんなこんなで、いくら「ご安心ください! 個人情報は厳格に保護されます」と言われても、全然ご安心できません。
こんな調子ではマイナンバーなんてほんとに気が滅入ります。